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鈴木雅明のバッハ:チェンバロ曲シリーズ。今回はお待ちかねの名曲、イタリア協奏曲です。鈴木のチェンバロ演奏はきわめて過激にして大胆、これまでの作品観を全く覆してしまいかねないほど。選曲も魅力的。(キングインターナショナル)J.S.バッハ:・イタリア協奏曲 BWV.971・フランス風序曲 BWV.831・ソナタ ニ短調 BWV.964(原曲:無伴奏ヴァイオリンソナタ第2番)鈴木雅明(cemb)【鈴木雅明】神戸出身の指揮者、オルガン、チェンバロ奏者。12歳から教会のオルガニストを勤め、東京芸術大学作曲科に進んでからは矢代秋雄に師事。卒業後、同大学院オルガン科で広野嗣雄に師事、故鍋島元子が主宰する古楽研究会でチェンバロを学びました。 1979年、アムステルダムのスウェーリンク音楽院に進み、チェンバロをトン・コープマンに、オルガンをピート・ケーに学び、チェンバロとオルガンのソリスト・ディプロマを得て卒業。80年、ブリュージュ国際チェンバロ・コンクール(通奏低音部門)で第2位、82年には同オルガン・コンクールでは第3位入賞。その後、デュイスブルク音楽大学(ドイツ)講師、神戸松蔭女子学院大学助教授を経て、1990年3月からは東京芸術大学助教授としてオルガンとチェンバロの指導にあたっています。 松蔭時代に、特別に音響設計されたチャペルでマルク・ガルニエ製作によるフランスクラシックオルガンを使い、意欲的なコンサート・シリーズを企画。チェンバロとオルガンのソリストとして全国的に活躍する一方、1990年からはオリジナル楽器アンサンブルと合唱団〈バッハ・コレギウム・ジャパン〉を結成、『J.S.バッハ:教会カンタータ全曲シリーズ』をスタートしていることはよく知られているところ。 海外での活動も活発で、毎年オランダ、ドイツ、フランスを中心とするヨーロッパ各地でコンサート・ツアーをおこない、1986年ハーレム・オルガン音楽祭でのリサイタルでは「オルガンを知り尽くした生気溢れる雄大な演奏」と紙上で絶賛を博し、89年夏にはインスブルックの宮廷礼拝堂、オランダ・ハーレムの聖バーボ教会をはじめとする8つの歴史的名器オルガンによるリサイタル・ツアーを、94年にはノルデンの聖ルトゲリ教会、ハンブルクの聖ヤーコビ教会のオルガンを弾いて好評を博しています。95年と97年7月には、フィリップ・ヘレヴェッヘに招かれ、南仏サント古楽フェスティバルに出演、ヘレヴェッヘ、ヤーコプス、ルセなどと並んでコレギウム・ヴォカーレを指揮して『バッハ:カンタータ・コンサート』を演奏しています。 現在、東京芸術大学古楽科教授。東京オペラシティコンサートホール、新潟市コンサートホールのオルガン・プロデューサー、盛岡市民文化ホール・バロックシリーズ・プロデューサー。彩の国大バッハ・シリーズ音楽監督。1999年度第29回モービル音楽賞(洋楽部門本賞)、第23回井植文化賞、2000年第24回音楽之友社賞、第42回毎日芸術賞を受賞。また2001年4月には「ドイツ連邦共和国功労勲章功労十字小綬章」を授与されています。Powered by HMV
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