生誕100周年を飾る極めつけの美演!ヤンソンス&コンセルトへボウの『レニングラード』2006年1月最新ライヴ2004年以来2年ぶり、早くも11月の来日公演が大いに期待されるヤンソンス&手兵コンセルトへボウ管。最新アルバムは今年に入りライヴで力を注いできた『レニングラード』。本拠アムステルダムを皮切りにロンドン、ブリュッセル、シカゴ、ニューヨークそのほかの都市で圧倒的な成功を収めた注目のプログラムです。 いわゆる戦争交響曲中でもとびきりの大作だけに、とかく演奏の出来もスケール感や大迫力の音響について語られがち。ここでは申し分なくパワフルでありながら、それにもまして磨き抜かれた美の表現に惹かれます。たとえば冒頭『人間の主題』。ここまで華麗なる色彩感をもって描かれたことがあったでしょうか。深深としたアダージョでも雄弁きわまる弦の威力にただただ息を呑むばかり。もちろんフィナーレも超弩級の輝きに溢れています。 ヤンソンスのショスタコーヴィチでは、ご当地レニングラード・フィルを指揮した第7番(88年)も話題となりましたが、コンセルトへボウ管の暖かく精緻な響きを活かし、ここに新たな魅力を提示してみせたといっても言い過ぎにはあたらないでしょう。 陶然とするまでの美しさに彩られたきわめて純音楽的な『レニングラード』。まさしく作曲者生誕100周年記念を迎えた新時代にふさわしい内容です。必ずスリルと興奮を約束するこのコンビ。このような実演に触れられることを思うと今秋が楽しみでなりません。マルチチャンネル対応高音質ハイブリッドSACDでのリリース。74分37秒収録。【収録情報】・ショスタコーヴィチ:交響曲第7番ハ長調Op.60『レニングラード』 ロイヤル・コンセルトへボウ管弦楽団 マリス・ヤンソンス(指) 録音時期:2006年1月19&22日(ライヴ) 録音場所:アムステルダム、コンセルトへボウDisc11 : 第1楽章: Allegretto 2 : 第2楽章: Moderato (Poco Allegretto) 3 : 第3楽章: Adagio 4 : 第4楽章: Allegro Non Troppo Powered by HMV