坂本龍馬、京都・近江屋にて死すー。慶応三年十一月十五日夜、暗殺者に襲撃された龍馬は、ふと気づくと、血を流して倒れている自分の姿を見下ろしていた。「こがな光景…夢じゃ」。途方に暮れる龍馬の前に、幼馴染みの友姫が少女の頃の姿で現れる。友姫は黄泉路の案内人であり、龍馬を死者の世界“かくり世”に導くのが務めだという。しかし、志半ばで人生を絶たれた龍馬は、かくり世へ赴くことに反発。友姫を困らせ、苛立たせるのだが…。龍馬が真に望む己の未来とは?刀剣マニアの幕末の志士が時空を超えて『天下五剣』と出会う、ヒストリカル・バトル・ファンタジー!