フランス・バロックヴァイオリン界の新しき旗手、ド・スワルテみずみずしくも鮮やかなテクニック。ヴィヴァルディの世界初録音を多数含む注目盤!フランスの(バロック・)ヴァイオリン界の注目すべき新星ド・スワルテによる、ヴィヴァルディ:協奏曲集の登場。自らが結成したアンサンブル「ル・コンソール」を率いて、驚くべきみずみずしさと鮮やかなテクニック、そしてセンスある装飾でヴィヴァルディの生涯を作品を通じて描きます。ヴァイオリン学習者が必ず演奏するイ短調の協奏曲も初めて耳にするような新鮮さ。 ジョヴァンニ・レングレンツィ[1626-1690]はヴィヴァルディよりも50年以上前に生まれていますが、ヴィヴァルディの父と近しい関係があり、幼い頃のヴィヴァルディに音楽の手ほどきをしたのではと考えられている人物。ド・スワルテは、ヴィヴァルディの作風の先駆的な何かを感じさせる作品を収録したかったということで、ヴィヴァルディが生まれる3年前に書かれたレグレンツィのオペラからの楽曲をディスク冒頭に収録。またヨハン・パウル・フォン・ヴェストホフ[1656-1705]の作品『鐘の音の模倣』は、ピゼンデルがヴィヴァルディに弾いて聴かせたと言われているもので、その場面を再現するために敢えてヴァイオリン独奏のみで演奏しております。ヴィヴァルディはこの作品を通してドイツの新しいヴァイオリン技法を知ったのかもしれません。 『四季』の『夏』は、ヴィヴァルディが1725年に出版する前のオリジナル版を使用した世界初録音。出版されたものと大きな違いはありませんが「カッコウ」の場面などはより極端で、出版にあわせてヴィヴァルディはより演奏しやすく理解されやすいように少しシンプルにしたのかもしれません。いずれにしてもここでの演奏は実に細かい部分まで丁寧に行き届き、嵐の場面も勢いに流されない精緻さ。版の違いだけでなく、演奏も既存の録音とはまた違った新世代を感じさせるものとなっております。それぞれのトラックに聴きどころ満載。2つの世紀を超えて研究され続けているヴィヴァルディの、2022年に再発見された楽曲も含む強力盤の登場です! ル・コンソールはド・スワルテとジュスタン・テイラーらによって2015年に設立された気鋭のアンサンブル。2017年、クリスティが審査員長を務めるヴァル・ド・ロワール国際古楽コンクールで第1位と聴衆賞を受賞、以降飛躍的に活躍の場を広げています。 ド・スワルテは、クリスティ率いるレザール・フロリサンのメンバーとして、そして現在はソリストおよび指揮者として同楽団と共演、2025年春にはレザール・フロリサンと共演(指揮とヴァイオリン)してヴィヴァルディの『四季』を演奏予定ということです。また、ソリストとしてクリスティやジュスタン・テイラー、さらにリュートのトーマス・ダンフォード、ピアニストのタンギ・ド・ヴィリアンクールらともしばしば共演しております。バロックはもちろん、ロマン派作品もレパートリーとしており、フランスの新世代のバロック・ヴァイオリンおよびヴァイオリン奏者として熱い注目を集める存在です。(輸入元情報)【収録情報】Disc1レグレンツィ:01. アリア『私の目は眠る』〜歌劇『世界の分裂(分割)』よりヴィヴァルディ:02. シンフォニア ロ短調 RV.168(抜粋)03. ヴァイオリン協奏曲ニ短調 RV.81304. アダージョ ホ長調〜ヴァイオリン協奏曲 RV.768より05. ヴァイオリン協奏曲イ短調 RV.53606. ヴァイオリン協奏曲変ホ長調 RV.256『隠れ里』07. チャッコーナ 変ロ長調(未完)〜ヴァイオリン協奏曲 RV.370より(O.フレ再構成版)08. ヴァイオリン協奏曲ト短調 RV.315『夏』(ジェノヴァ版)09. ファンタジア〜アンナ・マリアに捧ぐ〜ヴァイオリン協奏曲イ長調 RV.349より10. ヴァイオリン協奏曲ホ長調 RV.267a『アンナ・マリアに捧ぐ』11. フォルラーナに基づくディミヌーション(縮小)〜ファゴット協奏曲ホ長調 RV.478より(O.フレによる)12. ヴァイオリン協奏曲ハ長調 RV.171『S.M.C.C.(カール6世=神聖ローマ皇帝)のために』13. レチタティーヴォ〜ヴァイオリン協奏曲ニ長調 RV.212よりDisc2ヴィヴァルディ:14. ヴァイオリン協奏曲ホ短調 RV.278レグレンツィ:15. アリア『Lumi potete piangere』〜歌劇『世界の分裂(分割)』よりヴィヴァルディ:16. ヴァイオリン協奏曲ロ短調 RV.37a17. ファンファーラ ヘ長調〜2つのホルンのための RV.539(O.フレ編)18. 海の嵐(ヘ長調)〜歌劇『忠実なニンファ』 RV.714より19. シPowered by HMV