祝75歳記念。「世界で最も偉大なリリック・ソプラノ」と称えられた歌手の芸術性を結集したCD15枚組ボックス・セット限定盤キャスリーン・バトルが2023年に75歳を迎えるのを記念して、このアメリカの偉大なソプラノ歌手の芸術性を結集したCD15枚組ボックス・セットが発売されます。限定盤。 1980年代と90年代にオペラの聴衆を魅了したバトル。ここでは鋭い音楽の知性を備えたこれ以上ない声の美しさと、シュトラウスと黒人霊歌の両方のリスナーを惹きつけた言葉と優しいコミュニケーションとが結びついたリリック・ソプラノを聴くことができます。 メトロポリタン歌劇場でジェイムズ・レヴァインの指導を受けたバトルは、1984年ともにザルツブルク音楽祭に参加し、ドイツ・グラモフォンがソロ・デビュー・アルバムとしてそのリサイタルを録音、驚くべき才能が世に送り出されました。そして8歳の時から天才として注目を集めていたバトルは、1985年のタイム誌で「世界で最も偉大なリリック・コロラトゥーラ・ソプラノ」と称えられました。メトロポリタン歌劇場でのレヴァイン指揮による、有名なモーツァルトのオペラのスザンナ、デスピーナ、パミーナや他のリリック・ソプラノ役の歌唱で、バトルはこれらのレパートリーの世界の主要な演奏者のひとりとしての確固たる地位を築きました。これらの役のアリアを録音したアルバムは輝かしく美しい一時代の忘れがたい思い出となっています。 しかしながら、バトルはすでにいくつかのレーベルに録音していたので、このボックスにはドイツ・グラモフォンのリサイタルとともに、特別にEMI系列の「Angel」レーベルのアルバムからのものも含まれています。クリストファー・パークニングとの想像力に富んだプログラムのギター・リサイタル(ディスク11)、トロント交響楽団とサー・アンドルー・デイヴィスによる『メサイア』の抜粋(ディスク13)です。ヘンデルのアリア集の新たなコンピレーション(ディスク13)には、レヴァインとのモーツァルトの『大ミサ曲ハ短調』とハイドンの『天地創造』のドイツ・グラモフォン録音からの抜粋と、プーランクの『グローリア』、フォーレの『レクィエム』からの「ピエ・イエス」も収められています。 さらに2つのアルバムが全曲録音アルバムからの抜粋となっています。ひとつはジョン・ネルソンと録音した『セメレ』を含むヘンデルとモーツァルトのアリア集(ディスク14)、もうひとつは『ナクソス島のアリアドネ』からの「偉大なる女王様」と小澤征爾と録音したメンデルスゾーンの『真夏の夜の夢』からの感動的な歌を含むオペラ・アリアとコンサート・アリア集(ディスク15)です。 オリジナル・ジャケット仕様。キャスリーン・バトルとその華々しいキャリアの背景についての新規エッセー付き(欧文)。【収録情報】Disc1J.S.バッハ:1. 満ち足れる愉悦、健やかなる繁栄(カンタータ第197番より第8曲)2. われはわれを囲める悩みの中にも満ち足れり(カンタータ第58番より第3曲)3. 広き大地の蔵せる富も宝も(カンタータ第204番より第4曲)4. われは御神の恵みに依り頼む(カンタータ第97番より第4曲)5. かかる時にもまた祈り求めよ(カンタータ第115番より第4曲)6. イエスこそ、わが呼びまつる(カンタータ第171番より第4曲)7. ロ短調ミサ曲より第23曲8. ロ短調ミサ曲より第5曲9. 春のそよ風のほほを撫でゆき(カンタータ第202番より第5曲)10. 力なき、弱き声といえども(カンタータ第36番より第7曲)11. 神はこの地上の息ある(カンタータ第187番より第5曲)12. われは喜びもてわが乏しき糧を食し(カンタータ第84番より第3曲)13. われイエスをわが味方となしえなば(カンタータ第105番より第5曲) キャスリーン・バトル(ソプラノ) イツァーク・パールマン(ヴァイオリン) セント・ルークス管弦楽団 ジョン・ネルソン(指揮) 録音:1989年8月、12月、1990年8月、ニューヨークDisc2モーツァルト:1. 愛の神よ、照覧あれ(歌劇『フィガロの結婚』 K.492より)2. 大きな喜びに(歌劇『後宮からの逃走』 K.384より)3. なんという変化が(歌劇『後宮からの逃走』 K.384より)4. 安らかにお安み(歌劇『ツァイーデ』 K.344より)5. 女も15になれば(歌劇『コジ・ファン・トゥッテ』 K.588より)6. 涙する以外の何事も(歌劇『皇帝ティートの慈悲』 K.621より)7. とうとうその時が来た…恋人よ早くPowered by HMV