作曲家かつ理論家、ラモーの真髄!彼の管弦楽法のエッセンスが響き渡る!ルイ13世時代のフィリドール、ルイ14世時代のリュリに続き、ルイ15世[1710-1774]時代から選ばれたのはラモー。前の2人と比べると、王個人とのつながりは希薄でしたが、オーケストラの団員たちとは、その作品を通して深いつながりを持っていました。リュリの時と同様、代表的なオペラから抜粋した管弦楽組曲で、最初期の代表作『優雅なインド』、中期を代表する『ナイス』と『ゾロアストル』、最晩年の作『ボレアド』から各曲は取り上げられています。 リュリとの比較、特に管弦楽法的な側面に焦点を当てて比較すると、ラモーの特徴は、フル・オーケストラによる豪華絢爛さにあり、このことが、ラモーがオペラの作曲家としてデビューした1730年代半ばに起きた、リュリ派とラモー派の論争点の1つでした。しかしながら、この管弦楽の豪華絢爛さは、音楽理論家ラモー自身による和声法の探求にその基礎を置いており、音楽史的には、リュリからラモーに至る間に、カンプラ、マレ、モンテクレールらによって、徐々に取り入れられていった方法を、効果的に展開したものでした。 今回、サヴァールたちは、CIMA(国際古楽センター)、及びESMUC(カタルーニャ上級音楽院)の協力を得、演奏の準備に大規模な学術調査を基礎作業として取り入れました。その後のヨーロッパ各都市におけるツアーにおいて、その成果を遺憾なく発揮した演奏会を重ね、満を持して録音にのぞんでいます。(キングインターナショナル)【収録情報】ラモー:・『優雅なインド』組曲(1735年)・『ナイス(ナイアス)』組曲(1748年)・『ゾロアストル(ゾロアスター)』組曲(1749年)・『ボレアド』組曲(1764年) ル・コンセール・デ・ナシオン ジョルディ・サヴァール(指揮) 録音時期:2011年1月11-14日 録音場所:モーゼル県メス、メス海軍工廠大ホール 録音方式:デジタル SACD Hybrid CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUNDPowered by HMV