商品の説明

1950年製、Made in USA 貴重なSuper300の前期モデルが中古で入荷いたしました。

1948年から販売が始まったGibson Super 300は、Super 400の廉価版として製造され、廃版になるまでに約200台程度しか生産されておらず、貴重なモデルとなっています。Super 400との主な違いは、Fホールにバインディングが施されていないことや、金属パーツにシルバーを使用していること、指板にはローズウッドが使われていることなど、装飾などが控えめなことが主にが上げられます。
ボディの幅は18インチ、厚さは3と8分の3インチで、2ピースのスプルーストップとフィギュアドメイプルの2ピースバック、また、ウォルナットセンターストライプが特徴的な2ピースのカーリーメイプルネックが装備されています。指板にはソリッドブラジリアンローズウッドを使用し、パールのスプリットブロックインレイがポジションマークとして施されています。ボディ上下には三層のバインディングが施され、ネックとヘッドにはシングルバインディングが採用されており、洗練された外観を演出しています。

全体的には、打痕、擦り傷、塗装の剥がれ、金属パーツのくすみ、塗装のくもり、そしてウェザーチェックが見られ、ヴィンテージらしい外観を備えています。
トップ一弦側のくびれ部分に目立つ塗装の剥がれがありますが、木材への割れは見られません。また、トップの中央には5mmほどの穴の埋め跡があり、その周囲には長方形の塗膜のくもりが見られます。過去にはピックアップなどの装着が行われていた可能性が考えられます。
サイドの6弦側のくびれ部分には広範囲にわたる塗装の剥がれがありますが、木材への割れは見られません。ネックジョイント付近の6弦側には、ストラップピンが追加されていますが、使用上に問題はありません。一部のペグの取り付けが若干ずれていますが、チューニングに支障はなく安定しております。チューナーはオリジナルですが、つまみはクルーソン・デラックスのダブル・ライン：ダブル・リング（2列刻印：ふたコブ・ツマミ） に変更されています。また、トラスロッドカバーのネジはプラスネジに変わっています。
ブリッジの弦高調整用のコマは、限界まで下げられており、それ以上に低くする調整は困難です。ピックガードの下にはクッションがないため、フェルトなどで補強を施すことをお勧めします。ネックの状態はやや順反りで指板には波打ちが見られますが、プレイアビリティには影響しません。フレットはオリジナルの状態を保つため、すり合わせはしておらず、高さには余裕がほとんどありません。　
18インチのボディから奏でられるサウンドは、メイプル特有のクリアで鮮明な音色を持ちながらも、耳障りなく調和のとれたサウンドとなっており、圧倒的な音量を楽しむことができます。
低音の鳴り方にはハリもございますがややルーズになっており、デルタブルースなどのソロプレイヤーの方にも、30年代のジャズなどのコンピングをされる方にもオススメでございます。
過去には著名なアーティストにも使われていたレアなモデルとなっており、プレイするにも、持つことにも喜びを感じられる一本でございます。
商品ランク:B+

■シリアル：A6401
■ネックコンディション：良好
■フレット：十分
■ケース：オリジナルハードケース