本書は、韓国の文化と社会に関するもっとも基礎的なことがらを取り上げた「入門編」の教科書です。筆者が「アジアの文化と社会」という教養科目で、「韓国編」として行っている講義の内容を簡単にまとめたものであるため、教員による追加説明が必要です。各課では、大韓民国の概要、文字、衣食住、冠婚葬祭、文化遺産、南北分断と統一問題、政治、経済、観光、就職活動について、入門レベルで解説しています。これらの解説本文の他に、学習目標、さらに調べる、調査する・考える・発表する、講義ノート1・2、課題シートの構成となっています。学習目標:講義前に、学習目標を確認しておきましょう。本文:韓国の文化や社会について各テーマに合わせてそれぞれ説明しています。さらに調べる:本文と関連しているキーワードを提示し、その項目に関しての簡単な解説をしています。調査する・考える・発表する:自主調査・グループ学習ができるように、本文では取り上げていないキーワードを挙げています。学習のヒントとなる主要事項や近年話題となっている事項のキーワードです。ここでは、これらのテーマやキーワードについて、個人またはグループで調べ、その内容についてメンバーで話し合い、発表することを目指します。講義ノート1・2:受講の際に利用できるノートです。各回のテーマや学習目標が記入できるので、授業の冒頭にテーマや学習目標を書いておきましょう。課題シート:担当教員からの課題を作成する際に利用できるシートです。課題テーマに合わせてシートを作成した後、各大学におけるレポート提出ツールに合わせて、提出してください。参考文献:本文の理解に役立つ参考文献リストのほか、自主的な学習を手助けするために、各課に関連のある資料やデータが閲覧できる関連機関の機関名やホームページを記載しています。機関によっては、韓国語のほか、英語や日本語などの言語に対応できるところも多いので、積極的に利用しましょう。[目次]第1課 大韓民国の概要第2課 韓国の文字第3課 韓国の衣食住第4課 韓国の冠婚葬祭第5課 韓国の文化遺産第6課 南北分断と統一問題第7課 韓国の政治第8課 韓国の経済第9課 韓国の観光第10課 韓国の就職活動