ベズイデンホウト&FBOによる待望のモーツァルト協奏曲集、第3弾!音楽する喜びに満ちた『ジュノーム』クリスティアン・ベズイデンホウトとフライブルク・バロック・オーケストラ(FBO)によるモーツァルトの協奏曲集シリーズ第3弾の登場!これまでに第17番、ロンド K 386、第22番(2012年録音)、第11,12,13番(2014 年) がリリースされており、その後はベートーヴェンのピアノ協奏曲や、イザベル・ファウストとのバッハのソナタ集などでも素晴らしい演奏を聴かせてくれていましたが、「モーツァルトの再来」とも称されるベズイデンホウトによる待望のモーツァルト続編の誕生、ということになります。第9番『ジュノーム』と第18番という組み合わせは、女性に捧げられた2作という点で共通しています。 1777年1月に完成された『ジュノーム』は、第1楽章の冒頭からアレグロでオーケストラが短い問いかけをし、それにピアノが応える、という斬新な幕開け。『ジュノーム(Jeunehomme)』として知られていますが、当時プロのピアニストとしても活躍していたルイーズ・ヴィクトワール・ジュナミ(Jenamy)(モーツァルトの大の友人の娘)に捧げられたもの。終楽章のロンドでのベズイデンホウトの小気味よい指さばきと、ベズイデンホウトが展開する世界に一糸乱れず絶妙にからんで色を添えるオーケストラのうまさは格別です。 第18番は、1784年9月30日、モーツァルトの2人目の子供であるカール・トーマスの誕生日に完成されました。ウィーンに定住し始めて3年目のころで、音楽家(演奏・作曲) として認められ、生計を立てていく重要な手段として、ピアノ協奏曲を多く書いた時期でした。この1784年に完成したピアノ協奏曲は6作あるほどです(14〜19番)。さらに『後宮』とダ・ポンテ三部作の間の時期という、まさに神がかった時期の作品といえます。こちらも当時ピアニスト、そしてオルガン奏者、作曲家などとして活躍していたマリア・テレジア・フォン・パラディス[1759-1824]のために書かれたといわれています。第2楽章の『フィガロの結婚』のバルバリーナの有名なアリアを思わせる雰囲気の前奏につづいてベズイデンホウトが奏でる歌は実に雄弁。パッセージの間の取り方や、休符に漂う豊かな香りも絶妙で、ひきつけられます。終楽章での、FBOの面々が奏でる豊かな響きに包まれる喜びもまた格別なものがあります。(輸入元情報)【収録情報】モーツァルト:● ピアノ協奏曲第9番変ホ長調 K.271『ジュノーム』● ピアノ協奏曲第18番変ロ長調 K.456 クリスティアン・ベズイデンホウト(フォルテピアノ) 使用楽器:ヴァルター&ゾーン・ピアノ(ウィーン、1805年頃)のコピー(ポール・マクナルティ、2008年) フライブルク・バロック・オーケストラ コンサートマスター:ゴットフリート・フォン・デア・ゴルツ 録音時期:2021年5月 録音場所:フライブルク、アンサンブルハウス 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)Powered by HMV