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商品の説明

Sugiの中でも特にトラディショナルなギターに近いフィーリングを持つStargazerシリーズですが、極上のトップ材を使用した特別仕様モデルが入荷致しました。

当店のオープンに先駆けて、Sugiの工房へ訪問してDS496等の材選定をしていたのですが、材倉庫ではなく製作ラインの途中にとても気になるStargazerの仕掛品が置かれておりました。
職人の話を聞くに、店舗や個人のお客様オーダー品ではなく、Sugiが楽器ショーや営業で使用する為に製作しているボディーであると伺いました。


まず驚くべきは、大胆な色使いとピックガードの鮮やかなレジンの活用方法ではないでしょうか。
元々非常にカッコいい杢が出たバールメイプルではありますが、PGの中にレジンを使用した事で、唯一無二且つ幻想的なルックスに仕上がりました。

以前レジンを活かすギター作りに関して椙本社長にお話を伺ったところ、
"自然(杢目)と人工物(レジン)の本来相容れない要素を融和させ一つの形にする事が出来ると、他にはない非自然的な美しさを作り出す事が出来る"と仰っておりましたが、まさしくその通りであることが分かります。


Sugiの真骨頂とも言えるのが、塗装技術や木材セレクトの秀逸さであると私は考えております。
末恐ろしいのは、木材を使用しながら、塗装技術とレジンの組み合わせだけで絵画を彷彿とさせる様な鮮やかで芸術的なギターを作りだす事を出来る点ではないでしょうか。



木材の選定眼や木取りの上手さ、そしてなにより世界中のギタリストやベーシストが憧れ愛する、ルシアー椙本のカラーデザインが光る、技術の塊が活きる一本なのです。


サウンドに関しましても、極上と評しても過言ではない最高の個体に仕上がっております。


全体的に一音一音が鋭くキレてくれる上に、しっかりと低音の太さが付いて来てくれるという特徴がございます。
そういったサウンドの特徴を持つ為、シングルコイル使用時はクランチでのプレイが大変お勧めとなっております。
センターポジションでも、従来のストラトのリアシングルに迫る鋭さを持つ上に、リアPU特有のペラペラ感がセンターPU故に存在しないので、クリーンでもリアらしいサウンドを実用範囲内で楽しめるという特徴もございます。


クランチのサウンドの要というと、音のキレの良さと太さ、色っぽさといった3つの要素が挙げられるのではないでしょうか。

当個体はその中でもキレの良さが最も強く押し出されておりますが、音の太さもしっかりと感じられるので、バンドアンサンブル内で他の楽器隊のサウンドにかき消される事は中々発生しないレベルに仕上がっております。

軽快でキレのあるクランチサウンドは勿論のこと、巻き弦を中心に掻き鳴らす様な太さや厚を重視したカッティングとも相性が良いので是非お試し下さい。


当個体の特筆すべき点は、リードサウンドでも非常に良い方向に効果を発揮する点です。
同モデルの中でも特に明確な輪郭を持つこちらの個体は、ハムバッカーサウンドとの相性も抜群に良いです。

ハイゲインサウンドでハムバッカーとなりますと一音一音の輪郭が潰れた上で存在感のあるサウンドを発揮する事が多いと思われますが、当個体のハッキリとした輪郭のおかげか、ハイゲイン時にもサウンドが潰れずに芯の通ったサウンドを楽しむ事が出来るのです。

バッキングは勿論のこと、リフや単音弾きでも分離感に富んだサウンドでプレイが出来る上にピッキングのニュアンスも伝えやすいので、プレイヤー目線として弾き応えのある個体となります。

サスティンもしっかりと稼ぐことが出来ている為、一音を伸ばし続けるようなロングトーンもお手の物です。

Raw VintageのPAFは決してパワーのあるピックアップではありませんが、低出力であるからこそギターが吠えるようなギリギリのサウンドを出力する事が可能となりました。





~About Sugi Guitars~



マスタールシアーである椙本氏は、日本で最大級のギター工場であるFujigenの工場長としてギターを製作していた経歴に加えて、Fender Custom Shopの立ち上げ当時にテクニカルアドバイザーとしてFender社に出向しておりました。
アメリカ現地への出向時には、Fender社の社員やマスタービルダーにギター製作におけるノウハウの伝授や、NCルーターの設定等、様々な技術教育・貢献をしたことで、今でも数多くのギタービルダーから尊敬と畏敬の念を集めております。
私の経験談ではありますが、2020のWinter NAMMに伺った際に椙本社長とたまたまお会いしたのですが、Fender社のブースからマスタービルダーや元マスタービルダーがぞろぞろと出てきて「スーギーモートー!!」と大男達に群がられていたり、「俺は椙本のギターが一番好きなんだ!!」と言ってツーショットでの撮影依頼をしている場面を目撃してしまい、改めて椙本社長の愛され具合を実感した次第です。


その様な華々しい経歴を持ち、今でも国内外から絶大な信頼を集めている椙本 眞 氏は、2002年に独立し現在のSugi Guitarsを設立・楽器製作を開始しました。
2000年代初頭という時代の日本製エレキギターという立場はフジゲンやトーカイ、フェルナンデスといった大手工場による低価格帯のコピー品が大半を占めており、日本製=安いギター/コピー品のギターというイメージが強い時代でした。
その為、高級路線のギターは売れない・失敗するとも言われておりましたが、それでも椙本社長は高級路線のギターの道を開拓していきました。
今では国産ハイエンドギターという確固たるジャンルが確立されましたが、椙本氏及びSugi Guitarsによる先達の足跡が無ければこれほどまでに高級路線の国産ギターは台頭出来なかったのではないでしょうか。

Fujigen時代の多数に亘るOEM生産(別ブランドの代理生産)や、Fenderでの経験による莫大なノウハウの蓄積と人脈により、本当に素晴らしいギターという命題への追求を忘れずに今現在も楽器製作を進めるSugiであるからこそ、誰もが認める高性能・高品質・芸術的なギターの製作が出来るのです。


Sugi Guitarsを語る上で欠かせないもう一つの要素が、高品質な木材でございます。
日本の木材仕入れ業者のみならず、海外と直で交渉出来る仕入れパイプを複数持つ椙本社長の手腕により、Sugiの木材倉庫には絶えず垂涎ものの木材がストックされております。

王道のフレイム・キルトメイプル系のトップ材は勿論のこと、マニアックな木材や激レアな木材等、多岐に渡るジャンルで取り揃えております。
時には椙本社長自身が木材仕入れの為に海外へ訪問し、満足出来る木材のみを選定をする事もあるので、Sugiのギターは高いクオリティー・グレードの材ばかりが使用されているのです。

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