母の実家の和菓子屋に母と身を寄せる、はるこ。父は出張ばかりで、他人のよう。しかし父には、家族に打ち解けられない理由が…。はるこは自分に似た「ぺぺちゃん人形」に思いを託し、父に渡します。父と娘の不器用な愛情物語。【ここがポイント】 ・昭和の香りがする和菓子屋が舞台です ・・言葉にできない「愛」があふれています・クレヨンで描かれた、なつかしさあふれる挿絵【作者・村中李衣さんからのメッセージ】あんこを丸めた、やさしい色のお菓子には、ケーキとは違うお話が隠れています。満月の夜には、ほかの夜には起こりっこない、お話が起こります。ぺぺちゃんはそのことを知っています。ひとりでそっと、見ていたからです。