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ワーグナー:『ジークフリート』全曲(4CD)シモーネ・ヤング&ハンブルク州立歌劇場一連のブルックナー録音が大人気のシモーネ・ヤングは、ハンブルク・フィル音楽監督としてだけでなく、ハンブルク州立歌劇場のインテンダントとしても大活躍(というよりこちらが本業)しており、数多くのオペラを上演して高い評価を受けています。 今回登場する『ジークフリート』は、クラウス・グートの現代的読み替え演出でも一部で話題になったものですが、シモーネ・ヤングの演奏そのものは奇を衒わぬ正攻法で仕上げた立派なものなので、ある意味ではCD向きの上演といえるかも知れません。 シリーズ第3作となる今回の上演でも、ジークフリートのクリスティアン・フランツ、ブリュンヒルデのキャサリン・フォスター、さすらい人のファルク・シュトルックマンや、アルベリヒのヴォルフガンク・コッホなど声に力のある歌手がキャスティングされており、ハンブルク・フィルの表現力に富む演奏と一体になって、ドラマティックなワーグナー像をつくりあげています。(HMV)【収録情報】・ワーグナー:『ジークフリート』全曲 ジークフリート:クリスティアン・フランツ(テノール) ミーメ:ペーター・ガイヤール(テノール) さすらい人:ファルク・シュトルックマン(バリトン) アルベリヒ:ヴォルフガンク・コッホ(バス・バリトン) ファフナー:ディオゲネス・ランデス(バス) エルダ:デボラ・ハンブル(メゾ・ソプラノ) ブリュンヒルデ:キャサリン・フォスター(ソプラノ) 森の小鳥:ハ・ヤン・リー(ソプラノ) ハンブルク州立歌劇場管弦楽団(ハンブルク・フィル) シモーネ・ヤング(指揮) 録音時期:2010年10月18-22日 録音場所:ハンブルク州立歌劇場 録音方式:デジタル(ライヴ)【シモーネ・ヤング・プロフィール】シモーネ(シモーン)・ヤングは、1961年3月2日、オーストラリアのシドニーに生まれ、そこでピアノと作曲を学びました。貝殻を形どった外観で名高いシドニー・オペラ(ハウス)でアシスタントを務めていた1985年、急病の指揮者に変わり、わずか数時間という予告で見事に代役を務め、センセーショナルなデビューを果たしました。 その後奨学金を得てヨーロッパに留学、ケルン市歌劇場でコレペティ、アシスタント、専属指揮者を務め、パリではダニエル・バレンボイムのアシスタントとしてパトリス・シェローの演出による伝説的なベルク『ヴォツェック』の上演にも携わり、バイロイト音楽祭の『ニーベルングの指環』のアシスタントなどもこなしてその実力を蓄えていきます。 1993年から1995年まで、ベルリン州立歌劇場の専属指揮者を務めるとともに、その間に世界各地の名門歌劇場に客演して短期間のうちに名声を築き上げました。それには1993年、ウィーン国立歌劇場での『ラ・ボエーム』公演で、女性として初めて歌劇場管弦楽団を指揮したこと、パリ・バスティーユ・オペラ、コヴェントガーデン・ロイヤル・オペラ、フィレンツェ五月祭、バイエルンとハンブルクの州立歌劇場が含まれます。 また、コンサート指揮者としてもシュターツカペレ・ベルリン、ミュンヘン・フィル、ハンブルク・フィル、ニューヨーク・フィルなどの指揮台に招かれていますが、1997年には、ウィーン・フィルを2005年11月、ウィーン楽友協会で156年の歴史上はじめて振ったことでも世界的な話題になりました。1999年から2002年までベルゲン・フィルの首席指揮者、2001年から2003年までシドニーとメルボルンのオーストラリア・オペラの首席指揮者兼芸術監督を務め、2005年からハンブルク州立歌劇場のインテンダント兼フィルハーモニーの音楽総監督(GMD)に就任し、精力的な活動を繰り広げています。 わが国でも1997年と2003年にNHK交響楽団に客演指揮して、好評を博しています。また2006年にはハンブルク高等音楽演劇院の教授に就任し、後進の指導にもあたっています。 Powered by HMV
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