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今回の当店オーダー品は、国内入荷としては久しぶりとなるテレタイプとなります。
今回は22F仕様を採用している上に所謂ブラックガード仕様をベースに、フレットや指板ラディアス、トラスロッドを現代的な仕様に変更してオーダーしております。
ボディー材に関しましては、ビンテージのブロンドカラーのテレキャス同様、Ash材を採用しております。
最近Ash材はアメリカで枯渇しつつあり、メーカーによっては納期が未定となってしまう程の状況ですが、LSLは非常に優れたAsh材をまだ保持しておりました。
今回のオーダーでは、できるだけ軽いAsh材を使用して欲しいと依頼をしていたのですが、この度は非常に良いグレードのAsh材で製作をして下さりました。
まず重量は、脅威の2.96kgと軽量なAshボディーの中でも一際軽量な材を使用しております。
Ash/Rosewood仕様のテレは多くの方が軽量な個体をお探しであると体感しておりますが、当個体はそういった軽量な個体をお探しのお客様にも自信を持ってお勧めする事が出来る個体でございます。
次に当個体のサウンドに関してでございますが、意外と低音もしっかりと主張している上、サウンド全体にコシを感じる事が出来る個体でございます。
軽量なギターは基本的に低音が出にくい傾向がございますが、こちらの個体はただペラペラとしたサウンドになるのではなく太さを感じる事が出来る上、ミッド周辺にコシと甘さのあるサウンドに仕上がっております。
また、Ashボディーらしい歯切れの良さもしっかりと再現されており、ザ・王道のテレキャスサウンドと評するにふさわしい個体です。
しかし、歯切れがよくトレブリーなサウンドであるからこそテレが苦手と感じる方もいらっしゃると思われますが、この個体のフロントやハーフトーンならば全く耳に痛くない、心地の良いサウンドを楽しむ事が出来ます。
テレらしいエッジ感が無くなっている訳では無く、耳に痛い帯域が落ちているだけなので、非常に使い勝手が良い上に、テレらしさも健在という、理想的なサウンドに仕上がっているのです。
当個体のおススメセッティングはやはりクランチや、クリーンとクランチの狭間のセッティングでございます。
リアPUのトレブリーさが作り出す、キレのあるサウンドは勿論のこと、フロントPUで少しトーンを絞ったジャジーなサウンドは非常に魅力的で、ブルースやカントリーとの相性は抜群に優れております。
また、ロック系のセッティングとも相性はよく、クリアで透明感のある当個体のサウンドをそのまま活かしたセッティングにするも良し、泥臭いサウンドメイクにしてダークなサウンドにするも良しです。
深く歪ませても強いエッジ感を得る事が出来ますので、サウンド全体の輪郭を明瞭にしたいとお考えの方にもおススメ致します。
ネックシェイプは1960年代のテレのネックをイメージしてMedium Cを採用し、指板ラディアスは演奏性を考慮して9.5"を、そしてフレットをサウンドと演奏性に富んだ6105タイプを指定しております。
しっかりとした肉厚感は感じる事が出来る上、絶妙に手にフィットする感覚とギターソロ等を多用するプレイヤーも違和感なくプレイが出来る演奏性を得ております。
最高のテレキャスターをお求めの方は是非お試し下さいませ。
以下メーカー説明文となります。
LSLは2008年にLance S. Lermanと妻Lisa S. Lermanの二人によって立ち上げられました。
LSL発足当時はビジネスとしてのギター製作をするのではなく、ギター好きのランスが求めるサウンドを追求する為に自宅のガレージを工房に改造して妻のリサと共にギター製作に励んでいました。
ランスが魅せられ求めたサウンドはビンテージのFenderサウンドでしたが、ビンテージギターは到底手が届く金額ではありません。
ギターのリペアマンとしての実績を積み、D&L Insturumentを立ち上げた過去を持つ彼は満足できるギターを製作する事を決心しました。
まずはギターを製作するための道具の殆どをハンドメイドで製作するところから彼の理想の追求はスタートしました。
ジグを始め、製作道具やテンプレートなどありとあらゆる必需品を製作し準備を終えた彼は妻と共にギターを作り始めます。
最初の製作から試行錯誤を繰り返す事で漸く彼が納得し得る最高のギターが誕生します。
プロトタイプのギターをギターショップへ持ち込んだところ非常に高い評価を受け自身を得た彼は本格的にギター製作をする為に工場を設立します。
これがLSLの本格的なスタートとなります。
品質を落とさずにギターを生産しギターショップに実機が展示したことで、LSLのギターはアメリカではもちろん世界中のギター好きから絶大な評価を得る事に成功しました。
ビンテージのギターのサウンドをベースとしながらも、ランスの色が濃く反映されたオリジナリティーのあるサウンドとビンテージライクな貫禄すら持ち合わせるそのルックスは、ビンテージマニアですら唸らせる程のクオリティーであり、数多のギタリストを虜にするまでにそう多くの時間はかかりませんでした。
日本でもLSLの虜となり積極的に使用していたアーティストがおります。
特に有名なギタリストは、ソロでは勿論、あのSKINにも所属していた雅-MIYAVIでしょう。
彼は黒いテレキャスタイプのモデル"T-Bone"を使用しておりました。
2021年頃からは、YOASOBIやAIさん、EXILEを始めとした様々なアーティストのサポートギターを担うAssH氏もLSLのSaticoy 22F SSH Olympic Whiteを愛用されております。
今やFenderタイプのギター製作をするブランドの中でもトップクラスの人気を誇るブランドへと成長したLSLですが、ガレージで製作していた頃のギターへの執念と追求する心は今なお失わずに製作を続けております。
Fender系のギターを求めるプレイヤーは是非一度お試し下さい。
Fenderとはまた異なったオリジナリティあふれる極上のサウンドを味わう事が出来ます。
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