「20世紀の最も偉大な声の驚き」と称されたカウンターテノールの録音を初集成アメリカのカウンターテノール、ラッセル・オバーリン[1928-2016]がアメリカ・デッカに行った録音が初めてすべてまとめて発売されます。CD9枚組ボックス・セット。オバーリンはその「神秘的な美しい声」、ヴィルトゥオジティ、表現力、自然さで他のカウンターテノールとは一線を画しています。自身のテノールの声を2オクターヴ越えたアルトの声域まで楽に導くことができ、その歌声をパワフルで男性的に、すべての声域で均一かつ音程が純粋に聞こえるように歌います。オリジナル・マスターテープからのリマスタリング、9枚のアルバムのうち、7枚が初CD化。 20世紀の最も偉大な「声の驚き」のひとりだったと称されたオバーリン。そのレパートリーは中世の聖歌、英国のリュートの歌、ルネサンスの合唱音楽、バロック・オペラのアリア、ドイツ歌曲からミュージカルや映画の歌まで多岐にわたります。このセットでは歴史的な演奏で先駆的な役割を果たしたニューヨーク・プロ・ムジカと共演しています。このアンサンブルは1952年にノア・グリーンバーグによって設立されました。 ラッセル・オバーリンの最も有名なヘンデルのアリアのアルバム(ディスク5)は世界中で高く評価され今日でも称賛されています。中世の音楽劇『ダニエル劇』(ディスク2)でニューヨーク・プロ・ムジカは録音の歴史を作りました。ブクステフーデ、ヘンデルとテレマンによるバロックのカンタータ(ディスク7)も歌っています。イギリスの中世音楽からドイツのロマン派までの歌が歌われている「ラッセル・オバーリン・リサイタル」(ディスク8)は初CD化。併録されている映画やミュージカルからの4つの歌は1959年にニューヨークで名前不詳のピアニストと録音されたもので今回が初発売となります。録音されることのあまりないウィリアム・ウォルトンによる“エンターテインメント”『ファサード』(ディスク9)では、ハーマイオニー・キンゴールドとラッセル・オバーリンが独特で愉快な語り手として登場します。 56ページのブックレット(欧文)には「Early Music America」の出版ディレクターであるPierre Ruheによる見識あるエッセーと多数の珍しい写真が掲載されています。オリジナル・ジャケット仕様。※録音全集と謳っている商品の中にも、稀に音源が漏れているものもございますこと、予めご了承ください。(輸入元情報)【収録情報】Disc11. レオナン:地上のすべての国々は2-3. 作者不詳:2つのフランス舞曲(第1曲:ドゥクツィア、第2曲:エスタンピー)デュファイ:4. 非道なる敵ヘロデよ5. Vergine bella6. Ave regina caelorum作者不詳:7. There is no Rose8. サルタレッロ9. Riu, riu10. Dadme albricias11. Rivaflecha:サルヴェ・レジーナピエール・アテニャン:12. パヴァーヌ13. ガイヤルド14. トゥルディオン15. バス・ダンス16. 作者不詳:テ・デウム17. リチャード・スマート:Nowell, Nowell ラッセル・オバーリン(カウンターテノール) Betty Wilson(7)、Jean Hakes(16)(ソプラノ) チャールズ・ブレスラー(テノール)(11) Brayton Lewis(バス)(9) Bernard Krainis(リコーダー)(2-3) Meyer Benjamin Slivka(パーカッション)(2-3) Paul Ehrlich(トレヴル・ヴィオール)(8) ノア・グリーンバーグ指揮、ニューヨーク・プロ・ムジカ 録音:1957年8月、ニューヨークDisc2● 作者不詳:ダニエル劇 ラッセル・オバーリン(カウンターテノール) Betty Wilson、Jean Hakes(ソプラノ) Alva Tripp、Jerold Sien、チャールズ・ブレスラー、Arthur Squires(テノール) Brayton Lewis(バス) Paul Ehrlich、Alan Baker(語り手) Boys Choir Of The Church Of The Transfiguration ノア・グリーンバーグ指揮、ニューヨーク・プロ・ムジカ 録音:1958年5月、ニューヨークDisc3トマス・タリス:1. 断食し、泣きつつ司祭は祈れり2. 『預言者エレミアの哀歌』第1部より(1. Incipit lamentatio leremiae/ 2. Aleph/ 3.Beth)3. 『預言者エレミアの哀歌』第2部より(1. De lamentatione leremiae prophetae/ 2. Gimel/ 3. Daleth/ 4. Heth)4. 4声のためのミサ曲(第1曲:グローリア/ 第2曲:クレド/ 第3曲:サンクトゥス/ 第4曲:アニュス・デイ)Powered by HMV