カペラ・デ・ラ・トーレが描く、16世紀イタリアのクリスマスの情景カペラ・デ・ラ・トーレは、中世〜ルネサンス音楽を専門とするドイツのルネサンス楽器管楽アンサンブル。2005年にミュンヘン生まれのショーム奏者カタリーナ・ボイムルによって創設され、16世紀スペインの作曲家フランシスコ・デ・ラ・トーレの名前と、中世の吟遊詩人が塔から音楽を奏でた故事にちなむスペイン語の「デ・ラ・トーレ(塔の上から)」をかけて命名されました。実際に当時のニュルンベルクで活躍した音楽隊とほぼ同じ編成で、歴史的な演奏を実践する専門集団として高い評価を得ており、オーパス・クラシック、エコー・クラシック賞を受賞しています。最近では、知られざる作曲家による作品やミサ曲に管楽器を追加・増強した新しい版の研究と演奏も行い、新たなるルネサンス音楽によるコンセプト・アルバムも発表しています。 イタリアのクリスマス音楽を収録したこの新しいアルバムは、ルネサンスのさまざまな音楽スタイルと音の世界を対比させています。世界初録音として、オランダの作曲家ハインリヒ・イザーク[c.1450-1517]が書いた幻想的な『聖母マリアのためのミサ曲』が含まれています。この作品には、作曲家で様々な楽器を演奏したフランチェスコ・ランディーニの『アンジェリカ・ビルタ』など、彼がイタリアの宮廷に長期滞在中に知ることのできた、または影響を受けた可能性のある他のポリフォニー音楽が伴奏されています。 ほかに、やはり世界初録音となる賛美歌『Hor non nascescias』や『神の羊飼いの踊り』などのクリスマスのための宗教的作品が含まれています。現在でも歌われる『あなたは空から降りてくる』などのカラフルで活気に満ちたイタリアの民俗音楽や伝統音楽も演奏されています。また、世俗と神聖、器楽と声楽のこの意図的なコントラストにより、カタリーナ・ボイムル指揮のカペラ・デ・ラ・トーレは、西暦1500年頃のイタリアの楽しいクリスマスの情景を音で再現しているかのようです。(輸入元情報)【収録情報】● ジョヴァンニ・アニムッチャ[1520-1571]:今日、生命が誕生する● 作者不詳:みんなで歌おう● ハインリヒ・イザーク[c.1450-1517]:聖母マリアの誕生から洗礼へのミサ曲〜入祭唱● セラフィノ・リッツィ(1531-1613]:おお、マリア、暁の星よ● ジョヴァンニ・アニムッチャ:羊飼いたちよ立ち上がれ● マウリツィオ・カッツァーティ[1616-1678]:ギガ・アンジェレッラ● ハインリヒ・イザーク:聖母マリアの誕生から洗礼へのミサ曲〜アレルヤ● フランシスコ・ソト・デ・ランガ[1534-1619]:永遠の太陽の姿に● 作者不詳:天使は乙女に● ハインリヒ・イザーク:聖母マリアの誕生から洗礼へのミサ曲〜セクエンツァ● 作者不詳:羊飼いに伝えてください● ジローラモ・フレスコバルディ[1583-1643]:カプリッチョ・パストラーレ● ジョヴァンニ・パオロ・チーマ[c.1570-1622]:今日キリストが生まれた● フランチェスコ・ランディーニ[?-1397]:アンジェリカ・ビルタ● ヨハンネス・チコーニア[c.1373-1412]:グローリア(RISM I-TRmn 87.31)● 伝承曲:あなたは空から降りてくる● ジョヴァンニ・アニムッチャ:偉大なるイデオが誕生した● 作者不詳:神の羊飼いの踊り● 伝承曲:急ぎゆきて拝まずや● 作者不詳:Hor non nascescias● 伝承曲:幼子がうまれたとき カペラ・デ・ラ・トーレ(ルネサンス管楽器アンサンブル) カタリーナ・ボイムル(指揮) 録音時期:2022年12月13-16日 録音場所:ドイツ、ヴォルフェンビュッテル州立音楽アカデミー 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)Powered by HMV