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レオンスカヤが、師リヒテルを偲んで録音に挑んだシューマン&グリーグは、繊細さとパワフルなコントラストに満ちた凄まじさを感じる名演リヒテルとのデュオで世界の注目を集め、今もなお本国ロシア、欧州で多くの音楽家から尊敬を集めるレオンスカヤ。1992〜1998年に録音したシューベルト:ピアノ・ソナタ集(第7、13、18〜21番)、そして2015〜2017年に新たに新録音を行ったシューベルト:ピアノ・ソナタ全集、どちらも優しさと細やかさ、楽譜への深い造詣があいまって、非常に明度の高い音列のきらめきが紡ぎ出されたシューベルト演奏として高い評価を得ており、ベストセラー盤のボックスとなっております。そして2021年にはモーツァルト:ピアノ・ソナタ全集、トゥガン・ソヒエフ指揮によるベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番、第4番でも、まさに理想的な作品演奏として世界中で高い評価を得ています。 シューマンとグリーグのピアノ協奏曲は、イ短調という同じ調性のロマン的な作品であり、ほぼ演奏時間が同じのためかちょうど1枚のCDにカップリングされることが多く、リパッティをはじめ数多くの名盤が作り出されました。 今回、レオンスカヤは師のリヒテルを偲んで、1974年に旧EMIへ録音したリヒテルの名盤と同じ作品演奏に挑んでいます。リヒテルはこの録音を59歳の時に行いましたが、レオンスカヤは77歳になっての初の録音。繊細なタッチによるフレージングのエレガンスさ、そしてダイナミックながら重みではない壮大さとホールド感という彼女ならではのタッチから、彫りの深いニュアンスが生み出されていきます。ミヒャエル・ザンデルリング指揮によるルツェルン交響楽団は重厚な厚みをもちながら、レオンスカヤのまばゆい色彩感、一音々々が美しく粒立ち奥深く柔らかな音を引き立て、これまでになかった対比が生み出された、まさに熟成された果実を食すような感覚による新名盤の誕生です。(輸入元情報)【収録情報】● シューマン:ピアノ協奏曲イ短調 Op.54● グリーグ:ピアノ協奏曲イ短調 Op.16 エリーザベト・レオンスカヤ(ピアノ) ルツェルン交響楽団 ミヒャエル・ザンデルリング(指揮) 録音時期:2023年3月27-29日 録音場所:ルツェルン・カルチャー・コングレスセンター 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)Powered by HMV
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