混声合唱とヴァイオリン、ピアノという珍しい編成による全5曲の作品。2022年9月24日(住友生命いずみホール)Chœur Chêne(クール シェンヌ)第19回演奏会(指揮:上西一郎/ヴァイオリン:相原瞳/ピアノ:浦史子)にて委嘱初演された。委嘱団体がこれまで好んで演奏してきたドイツロマン派の合唱作品とつながるような作品を想定し、ヨーロッパの詩人(シェイクスピア、ゲーテ、ヴェルレーヌ)や、ロシアの詩人(プーシキン)による、抒情詩の邦訳テキストが選ばれ作曲された。独奏楽器であるヴァイオリンが混声合唱とピアノに豊かに絡み合い、充実した和声を伴いながら歌われる意欲作。信長氏だからこそ書くことの出来るこの編成によって、混声合唱の新しく魅惑のレパートリーが出来上がった。それぞれの曲がドラマチックかつ強いエネルギーを孕み、抜粋での演奏も期待できる。コンクールや演奏会などにて、ユニークでダイナミックな選曲として挑戦してほしい作品。1.ソネット第100番 (シェイクスピア 詩/小田島雄志 訳詩)2.落葉(らくよう) (ヴェルレーヌ 詩/上田敏 訳詩)3.小鳥 (プーシキン 詩/中山省三郎 訳詩)4.旅人の夜の歌 (ゲーテ 詩/生田春月 訳詩)5.ソネット第18番 (シェイクスピア 詩/小田島雄志 訳詩)