フリーランスなどの働き方の多様化が進む昨今ですが、多くの社会人は被雇用者として組織の業務に当たり、報酬として給与を受け取ります。しかし、その給与額については基本給だけではなく、就業規則や法律で定められた各種手当、収入に対してかけられる税金や保険料など、様々な要因が加味されて算定されます。正しい算定を行うためには、給与に関する法制度の知識や計算法、すなわち「給与計算」の技能が欠かせません。こうした多様化・煩雑化する給与計算に対して、適切な処理や対応が行える人材の養成を目指すものが、「給与計算実務能力検定」です。本書は当検定「1級」の公式テキストとして、2024年4月から適用される保険料率や諸制度の最新情報などについても言及した2024年度の最新版です。要点を押さえた本文解説と給与計算の事例、実務と受験対策を見越した演習問題を収録し、2級取得後に1級を目指す受験者はもちろん、すでに業務に携わっている管理者を含め、実務の年間スケジュールにしっかり対応できるスキルが身につく書籍となっています。第1章 賃金および労働時間等に関する法令の基本第2章 賃金および労働時間等に関する法令第3章 社会保険制度と主な事務手続第4章 給与・賞与・退職金の計算と手続第5章 年末調整の計算と手続第6章 給与計算の演習問題巻末付録