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マルチな活躍で注目される俊英ドミトリー・シンコフスキーが指揮!時代の先端を走るビーロック・オーケストラによる水と火が舞うスペクタクルなヘンデル!ルネ・ヤーコプスとのシューベルトの交響曲全集の斬新な演奏などの録音で話題を呼び、「PENTATONE」レーベルの看板オーケストラのひとつとなっているベルギーの気鋭のオーケストラ、ビーロック・オーケストラが、カウンターテナー、バロック・ヴァイオリン奏者、そして指揮者としてマルチな活躍をする俊英ドミトリー・シンコフスキーを迎えたヘンデルの祝典音楽集です。 『水上の音楽』と『王宮の花火の音楽』はどちらもイギリス王室の威光を示す祝典用に野外での演奏が想定された、ヘンデルという作曲家のスケールの大きさを示す代表的な作品です。『水上の音楽』はイギリス王室の舟遊びの際の音楽として作曲され、集められた50名ほどの演奏家たちはテムズ川の水上の船の上で演奏したとされています。国王はヘンデルの音楽を大変気に入り、川上の船を何度も往復させて繰り返し演奏させたそうです。『王宮の花火の音楽』は、オーストリア継承戦争を終結させたアーヘン和約を祝う祝典の際に花火とともに演奏される目的で作曲されました。ヘンデル自身は管弦楽での演奏を想定していましたが、初演の際は王の意向で管楽器のみの大規模な軍楽隊編成で演奏されました。リハーサルは1万人以上の観客を集め、大好評を博しましたが、本番当日はあいにくの雨模様で花火の打ち上げもトラブル続きとなり、散々なものとなってしまいました。その雪辱を晴らすためか、ヘンデルは初演から1か月後の孤児養育院での演奏会で、当初の想定通り管弦楽版として演奏しました。 祝祭的で王室のプロパガンダという側面もあった2つの大規模な作品の録音に当たり、ビーロック・オーケストラは、6-6-5-4-3という弦楽器編成と、オーボエ4、バスーン2、コントラバスーン1、ホルン3、トランペット3という管楽器群、リュート2、チェンバロ2、オルガン1という通奏低音陣に、ティンパニとパーカッションも加えたバロック時代の作品の演奏としてはかなり大編成を用意。これはヘンデルが当時雇用していたオーケストラの規模を想定したものだそうです。 ソリストやコンサートマスターとして指揮することも多いシンコフスキーはここでは指揮に徹し、大編成のビーロック・オーケストラからいかにも祝典音楽という華美なサウンドを引き出し、大迫力の演奏を繰り広げています。特に、金管楽器の強奏と分厚い弦楽器の響きが一体となる様は聴きものです。水と火が乱舞するかのようなスケールの大きなヘンデル演奏は、作品の初演当時の観衆の驚きを教えてくれるでしょう。(輸入元情報)【収録情報】ヘンデル:● 水上の音楽 組曲第2番 HWV.349● 水上の音楽 組曲第1番 HWV.348● 水上の音楽 組曲第3番 HWV.350● 王宮の花火音楽 HWV.351 ビーロック・オーケストラ ドミトリー・シンコフスキー(指揮) 録音時期:2022年4月 録音場所:ベルギー、ゲント、バイローケ・ミュージック・センター 録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)Powered by HMV
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