お待たせしました。ルセのチェンバロ最新盤登場。アルマン=ルイ・クープランのクラヴサン曲集全曲!近年指揮活動でも高い評価を受けるルセですが、やはりチェンバロ演奏を聴きたいという声も多いなか、待望の最新リリースが登場となります。それもアルマン=ルイ・クープランの2枚組作品集というルセのCD初レパートリー。 アルマン=ルイ・クープランはクープラン一族の出で、大クープランことフランソワの従弟の子にあたります。時代的にはC.P.E.バッハなどと同世代で、チェンバロの伝統がピアノにとってかわられる最後の大物作曲家のひとりでした。彼は宗教作品やオペラを書かず、チェンバロ曲とオルガン曲に専念しましたが、フランソワ・クープランを崇拝して様式を継承したため時代錯誤と批判もされました。しかし楽器の改良で音域も広がり、大クープランからの進化は明瞭に感じられます。 当ディスクには1751年の代表作『クラヴサン曲』全25曲が収められています。アルマンド、ガヴォット、メヌエットなどの古典舞曲のほか、イタリア人、イギリス人、ドイツ人、フランス人を描いた『4つの国民』など興味深い作品が続きます。ルセの演奏で聴くと、いずれもたいへんな名作に思えます。 ルセはパリの音楽博物館が所蔵するジャン=クロード・グジョン/ヨアヒム・シュヴァネン作(1749/1784)の国宝的名器を用いて録音に臨みました。繊細かつギャラントな響き、ルセならではの指さばきと洗練された表現で、極上のひとときを味わせてくれます。(写真c Eric Larrayadieu)(輸入元情報)【収録情報】アルマン=ルイ・クープラン:クラヴサン曲集 (1751)Disc1● 組曲ト長調 勝利 アルマンド クロワシーのクーラント おしゃべり グレゴワール 勇ましい人 メヌエット 道化またはアダム ブランシェ ド・ボワジルー フォウケ セミラントまたはジョリーDisc2● 組曲変ロ長調 テュルパン ガヴォット メヌエット ブレイユ ケロン 悲しむ人 楽しみ 柔らかな感傷 優雅なロンドー イタリア人 イギリス人 ドイツ人 フランス人 クリストフ・ルセ(チェンバロ) 使用楽器:ジャン=クロード・グジョン/ヨアヒム・シュヴァネン作(1749/1784) 音楽博物館所蔵 録音時期:2017年9月25-27日 録音場所:シテ・ド・ラ・ミュジーク・フィルハーモニー、アンフィテアトル 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)Powered by HMV