コープマンがプライベート空間でソロを弾く! 独特の味わいに磨きのかかった巨匠芸『調子の良い鍛冶屋』『パッサカリア』を含むヘンデルの名作組曲集、待望の録音オランダ古楽界を牽引する現役の巨匠トン・コープマン[1944-]がヘンデルの組曲を録音しました。自宅でお気に入りの自前楽器を弾いてのレコーディングで、リラックスした気分でヘンデルの音楽と戯れるコープマンが目に浮かぶような演奏です。厳しい曲想の作品でも難解さを解きほぐし空間に開放していくような独特の味わいがあり、コープマンにしか成し得ない演奏が楽しめる1枚。付点リズムの処理など楽譜の読みにもこだわりが感じられます。 若い頃から優れたオルガン、チェンバロ奏者として名を知られ、ドイツ、イタリア、イギリスと渡りながら作曲家としても大成していったヘンデル。1720年11月にロンドンで出版された『チェンバロ組曲集』全8曲はバッハの鍵盤曲に対抗できる完成度を誇り、現在では通称「8大組曲」と呼ばれています。この名作から5曲を抜粋。『調子の良い鍛冶屋』で知られる変奏曲を含む第5番も収録されています。「私はバッハを多く演奏・録音してきたが、ヘンデルの音楽の素晴らしさを軽視することはない。彼の曲は壮大で、感情に満ちあふれ、演奏効果も高い。このチェンバロ組曲の中のいくつかはときどきコンサートで演奏しているが、今なら録音するのも良い機会だと思った。CD1枚分、私が曲を選んだ。自宅で録音できたのも特別な経験だった」〜トン・コープマン第7番、CDラストのトラックは、きわめてシンプルな作りながら奏者の人生が投影されてしまうような無二の魅力(あるいは怖さ)を持つ『パッサカリア』。コープマンの自然体の演奏を聴くと、彼の音楽人生そのものが音となり綴られていくのが感じられるでしょう。(輸入元情報)【収録情報】ヘンデル:チェンバロのための組曲集● 組曲 第3番ニ短調 HWV.428● 組曲 第2番ヘ長調 HWV.427● 組曲 第8番へ短調 HWV.433● 組曲 第5番ホ長調 HWV.430● 組曲 第7番ト短調 HWV.432 トン・コープマン(チェンバロ) 使用楽器:ヴィレム・クルスベルヘン製作のリュッカースのレプリカ(コープマン所有) 録音時期:2022年3月 録音場所:オランダ、バッセム、コープマンの家 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)Powered by HMV