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イザベル・ファウストとロト&レ・シエクル、奇跡の共演による至高のストラヴィンスキーハルモニア・ムンディを代表するファウストとロト&レ・シエクル奇跡の共演。それもロトとシエクルの名を世に広めるきっかけとなったストラヴィンスキー作品だけに眼が離せません。 メインはヴァイオリン協奏曲ですが、収録曲すべてのヴァイオリン・パートをファウストが担当しているのが超豪華な驚き。彼女は『兵士の物語』をメインとするアルバムもリリースし、ストラヴィンスキーのヴァイオリン作品に熱を入れていますが、ガット弦による弦楽四重奏作品も興味津々です。 ヴァイオリン協奏曲は1931年、新古典主義時代の作。ストラヴィンスキーはヴァイオリンの情緒や甘美さを嫌悪していましたが、同じ感性の奏者ドゥシュキンとの出会いで信念を変えず協奏曲を実現させることが出来ました。ファウスト自身その非ヴァイオリン性を指摘しつつも、誰も考えつかなかった音楽表現と激賞しています。 演奏は期待以上、ファウストの厳しいまでの表現とレ・シエクルのカラフルな音色、ロトならではの切れ味良いリズムがあいまって、生命感あふれる世界を繰り広げます。終楽章でバッハのヴァイオリン二重協奏曲をパロディにした箇所も含め、メンバーが楽しみながら音楽作りをしているのも伝わってきます。 カップリングには新古典主義時代のバレエ音楽『ミューズを率いるアポロ』中の、ヴァイオリン独奏と弦楽合奏による『アポロのヴァリアシオン』をファウストとロトが披露。さらに『春の祭典』直後の『3つの小品』、かなり現代的な『コンチェルティーノ』、画家ラウル・デュフイ追悼の沈鬱な『二重カノン』というストラヴィンスキーの全弦楽四重奏作品を、ファウストが第1ヴァイオリンを担い、レ・シエクルの弦のトップ奏者たちと共演しています。緊張感に満ちた音世界ながら決して無味乾燥でなく、ストラヴィンスキーならではのユーモアと生命力が伝わります。ストラヴィンスキー観が変わること間違いなしのアルバムと申せましょう。(輸入元情報)【収録情報】ストラヴィンスキー:1. バレエ音楽『ミューズをつかさどるアポロ』〜アポロのヴァリアシオン (1927-8)2. ヴァイオリン協奏曲ニ長調 (1931)3. 弦楽四重奏のための3つの小品 (1914)4. 弦楽四重奏のためのコンチェルティーノ (1920)5. パストラール〜ヴァイオリン、オーボエ、イングリッシュホルン、クラリネット、バソンのための (1923)6. 弦楽四重奏のための二重カノン (1959) イザベル・ファウスト(ヴァイオリン) レ・シエクル フランソワ=グザヴィエ・ロト(指揮:1,2) 録音時期:2021年9月、2022年3月、4月 録音場所:ブローニュ・ビリヤンクール、セーヌ・ミュジカルRIFFXスタジオ1 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)Powered by HMV
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