ファツィオリ・ピアノの魅力を最大限に生かしたホロデンコのプロコフィエフプロコフィエフのピアノ協奏曲全曲録音を完了し、高い評価を受けたホロデンコ。次いで独奏曲に挑戦しました。ホロデンコのこだわりを感じさせるプログラミングで、人気曲をあえて避けた辛口な芸術観がうかがえます。 メインはピアノ・ソナタ第6番。『戦争ソナタ』第1作を成す傑作で、プロコフィエフのピアノ・ソナタ中最長のもの。プロコフィエフならではの激しさを見せながらも、明るく抒情的な世界が独特。さらに初期の溢れる楽想を書きとめた才気煥発な『束の間の幻影』を全曲聴かせてくれるのも嬉しい限り。ホロデンコの愛するファツィオリ・ピアノの明るい響きと音色の多様な変化、自在なコントロールで全く新しい装いを見せていて興味津々。 さらに興味深いのは、アメリカ滞在中の『4つの小品』と『その物自体』という弾かれることの少ない2篇をとりあげていること。ホロデンコならではの複雑な内省性が際立つ名演となっています。(輸入元情報)【収録情報】プロコフィエフ:● ピアノ・ソナタ第6番イ長調 Op.82● その物自体 Op.45● 4つの小品 Op.32● 束の間の幻影 Op.22(全20曲) ヴァディム・ホロデンコ(ピアノ/ファツィオリ) 録音時期:2019年9月 録音場所:イタリア、サチーレ、ファツィオリ・コンサート・ホール 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)Powered by HMV