★ 紺碧の海と風にきらめく人情味あふれる街角、いにしえの人々の足跡が今も息づく古都、美しい風景…歴史と文化にあふれた街々をイラストでご紹介します。◆◇◆ 本書について ◆◇◆南イタリアの魅力は、青い空に紺碧の地中海、多彩な文化と歴史、そしてフレッシュチーズやオリーブオイルなどの豊富な食材とその料理です。様々な文化の交差点であったこの地域では、自分達の考え方や生活スタイルをしっかり守りながら独自の世界をつくりあげてきました。家族や友人との結びつきを大事にし、弱者に親切な人達は、旅行者も家族のように迎え入れてくれるはずです。この本は、他にない個性的な都市が散りばめられた南イタリアの魅力を少しでも伝えたいと思って書きました。観光名所の訪問だけにとどまらず、南イタリアにどっぷりつかっていただく旅行のヒントになればと願っています。◆◇◆ 主な目次 ◆◇◆☆ ナポリ古くから「ナポリを見て死ね」(Vedi Napoli e poi muori)と言われる南イタリア最大の都市ナポリは、古代ギリシャ都市として始まり、長く歴史上の重要都市として発展してきました。ナポリ湾の美しい景色や歴史的•文化的見どころが多くあり、ことわざ通り一生に一度は見たい都市です。1995年「ナポリ歴史地区」として世界遺産に登録されました。☆ カンパーニアナポリのあるカンパーニア州には、アマルフィ海岸やカプリ島などの風光明媚なリゾート地と、火山の噴火によって約2000年前のローマ人の生活がそのまま埋まった貴重なポンペイ遺跡、カゼルタの王宮やパエストゥム遺跡など多くの世界遺産があります。また水牛から作られるモッツァレッラチーズの本場として知られています。* カンパーニア州◎ アマルフィ◎ カプリ☆ プーリアイタリア半島の踵かかとにあたる地方で、ローマからのアッビア街道の終点であり、古代はギリシャと東方の玄関口として栄えました。アルベロベッロやマテーラなど魅力的な小都市がたくさんあり、平地が多いためオリーブ栽培が盛んで、そのオリーブオイルはイタリアの中でも最も香り高いと言われています。☆ シチリア地中海に浮かぶ最大の島シチリアは、3つの岬みさきをもつことから、古代ギリシア人が「トリナクリア」(3つの岬)と呼び、現在でも3本の足を持つ顔がシンボルとなっています。歴史的に様々な国の支配を受けたことから、古代ギリシア、アラブ・イスラム、ヨーロッパの融合が都市・建築・美術に見られ、さらに料理や地名にも各時代の影響が残る多文化共存のお手本のような島です。※本書は2016 年発行の『地中海の光に輝く 南イタリア イラストガイドブック 世界遺産の街をめぐる旅』を元に、再取材・再編集した新版です。