ファウスト、ケラス、メルニコフ超豪華メンバーによるベートーヴェンの『大公』!今、もっとも世界が注目する音楽家、ヴァイオリン奏者イザベル・ファウスト、チェリストのケラス、ピアニストのメルニコフ。このなんとも豪華な三名によるベートーヴェンの登場です! このメンバーは、2004年にドヴォルザークのピアノ三重奏曲第4番ホ短調『ドゥムキー』を録音していますが、それから時を経て、三人とも深みを増してからの録音とあって、期待が高まるところです。 第6番は、『幽霊』とならんで作品70として出版されたもので、「傑作の森」と称される中期に生み出された作品。ベートーヴェンのピアノ三重奏曲の中では比較的地味な存在ですが、ベートーヴェン自身が非常に高く評価していた作品で、晴れやかな楽想が印象的な名作です。ファウストのヴァイオリンの伸びやかな音色で聴くメロディがえもいわれぬ美しさ。それをささえるメルニコフの溌剌としたフォルテピアノと、ケラスのハリのある音色が、活き活きと美しいアンサンブルを奏でます。 『大公』は歴史上に燦然と輝く名曲にして大曲。冒頭のメルニコフによるひたひたとしたピアノ独奏に、ファウストのまばゆくまっすぐな音色のヴァイオリンと、ケラスの豊かな響きと推進力のあるチェロが加わると、これから始まる雄大な世界への期待が高まります。三人ともひとつひとつのフレーズを慈しむように、実に細やかに表情づけを施しながら演奏しており、息をのむような美しい瞬間が随所に現れます。それでいて、作品の雄大なスケール感を感じさせる、音楽の広がり具合も見事。奏者の懐の深さゆえの余裕のある出来栄えです。スケルツォでの弾むリズム、緩徐楽章での弦が織り成す美しいレガートは絶品です。終楽章の華やかなコーダは圧倒的です。 室内楽史に燦然と輝く名曲の、決定的な名演がここに新たに誕生しました!(キングインターナショナル)【収録情報】ベートーヴェン:・ピアノ三重奏曲第6番変ホ長調 op.70-2・ピアノ三重奏曲第7番変ロ長調 op.97『大公』 アレクサンドル・メルニコフ(フォルテピアノ/Alois Graff、1828年頃 エドウィン・ボインクによる修復、メルニコフ蔵) イザベル・ファウスト(ヴァイオリン/1704年ストラディヴァリウス「スリーピング・ビューティ」) ジャン=ギアン・ケラス(チェロ/Geoffredo Cappa、1696年) 録音時期:2011年9月 録音場所:ベルリン、テルデックス・スタジオ 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)Powered by HMV