ショパンには室内オケが似合いますショパン:ピアノと管弦楽のための作品集エカテリーナ・リトヴィンツェヴァ(ピアノ)ヴァハン・マルディロシアン(指揮)チェコ室内フィルショパン若き日の華やかな協奏作品を集めたCD。「ドン・ジョヴァンニ変奏曲」は、初演の大成功によりショパンの名を高めるのに大きく貢献した作品でシューマンも大絶賛。他に「クラコーヴィアク」、「ポーランドの歌による大幻想曲」、「アンダンテ・スピアナートと華麗なポロネーズ」も収録。 ピアノは2011年からドイツを拠点に活動し、2015年にはショパンのピアノ協奏曲第1番と第2番をProfilレーベルに録音していたエカテリーナ・リトヴィンツェヴァ。共演は日本でもおなじみのアルメニアのマルディロシアンが指揮するチェコ室内フィル。▶ Piano Classics 検索 作品について「ドン・ジョヴァンニ」の「お手をどうぞ」による変奏曲 Op.217歳の時に完成。初演の大成功によりショパンの名を高めるのに大きく貢献した作品でシューマンも大絶賛。オーケストラ抜きの録音も増えてきましたが、ドン・ジョヴァンニの口説き歌という性格を考えればオケがあった方が断然華やかで楽しいです。ポーランドの歌による大幻想曲 Op.1320歳の時に完成。ラルゴ(夜想曲風の序奏)、アンダンティーノ(ポーランド民謡を使用)、アレグレット(ポーランド人作曲家クルピンスキの歌を使用)、ヴィヴァーチェ(民俗舞曲クラコーヴィアクを使用)の4部分で構成。ポーランドの民謡、歌曲、民俗舞曲を用いたポーランド三昧の音楽。クラコーヴィアク Op.1418歳の時に完成。ショパンの作品中、随一の管弦楽法の充実ぶりで知られ、牧歌的で美しいマズルカ風の序奏部はショパンのお気に入りでもあったとか。主部ロンドは4分の2拍子のクラクフ地方の民俗舞曲スタイルで書かれた親しみやすい音楽。アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ Op.22後半のポロネーズが21歳、前半のアンダンテ・スピアナートが24歳の時に完成。名前通り滑らかで情緒たっぷりのアンダンテと、技巧的なポロネーズの組み合わせ。オーケストラ抜きの録音も増えてきましたが、ポロネーズのもろにチャイコフスキーな勇壮な出だしなどオケ伴奏版の面白さは不変です。 演奏者についてエカテリーナ・リトヴィンツェヴァ(ピアノ)1986年、カムチャツカに近い港湾都市マガダンに誕生。1990年、4歳の時にピアノの勉強を開始。1994年、マガダンの北東約1500kmでほぼ北極圏に位置し、オーロラがさらに美しいいチュクチ自治管区の都市アナディリに転居し、同地の音楽学校で勉強。ロシア最北東端都市の厳しくも豊かな自然の中で過ごしたのち、2001年、15歳のときに一家はモスクワに転居。2002年、モスクワ国立ショパン音楽学校に入学し、イリーナ・ガブリエロヴァに師事。卒業後、2006年にマイモニデス・クラシック・ピアノ・アカデミーに入学し、ヴィクトール・デレヴィアンコ、アレクサンダー・ムンドヤンツ、エカテリーナ・デルジャヴィーナらに師事、卒業後、2011年にドイツに移住し、ケルン音楽舞踊大学で学び、2013年に修士号を取得して卒業後、ヴュルツブルク音楽大学でも学んでいます。 以後、ベルリンのコンツェルトハウス、シュトゥットガルトのリーダーハレ、ボンのベートーヴェンハレ、ニュルンベルクにあるマイスタージンガーハレ、ハノーファーのNDRフンクハウス、ハンブルクのムジークハレといったドイツの有名な会場などで演奏。 CDは、Piano Classics、Brilliant Classics、Profilから発売。ヴァハン・マルディロシアン (指揮) 1975年、アルメニアのエレヴァンに誕生。1993年にパリに移住。1996年にパリ音楽院を優秀な成績で卒業。指揮者、ピアノ・ソリストとして活躍。長年、フランスのカーン交響楽団の首席指揮者、アルメニア国立室内管弦楽団の音楽監督を務め、2019年より香港室内管gね楽団の首席指揮者を務めています。Powered by HMV