1994年11月8日、9日、サンフランシスコのフィルモアで、エリック・クラプトンがこよなく愛するブルース楽曲をプレイしたライヴが、アルバムと映像で遂にリリース!『ナッシング・バット・ザ・ブルース』は、クラプトンが生涯をかけて注ぐブルースへの情熱が燃えさかるのを感じ取とれる作品だ。CDアルバムにはグラミー賞を受賞したブルース・アルバム『フロム・ザ・クレイドル』のツアーで録音された、17曲の未発表ライヴ音源を収録。またDVD・Blu-rayには待望の公式リリースを受け、1995年にアメリカのPBSで放送となり、エミー賞にノミネートされたドキュメンタリー映像が、4Kで美しく蘇った。本作の要は、クラプトンによるブルース・スタンダードのパフォーマンスと、あまり知られていない貴重なブルース・ソングだ。「フロム・ザ・クレイドル」ツアー中に、サンフランシスコのフィルモアで行われた2晩(1994年11月8日 、9日)のパフォーマンスが撮影、録音され、その中で選りすぐりの演奏が収録されている。また、長きにクラプトンを支える共同プロデューサー、サイモン・クライミーが、マルチ・トラッキング収録によるオリジナル・パフォーマンス音源のリミックスを手掛けている。 『ナッシング・バット・ザ・ブルース』収録の未発表ライヴ音源は、スタジオでレコーディングされた『フロム・ザ・クレイドル』をお互いに助け合う、相棒のような存在だ。両作品に収録の楽曲もあるが(「マザーレス・チャイルド」「スタンディン・ラウンド・クライング」「アイム・トア・ダウン」)、それぞれのパフォーマンスは全く異なる。『フロム・ザ・クレイドル』未収録で本作に収録となる楽曲は、ジミー・ロジャーズの「ブルース・オール・デイ・ロング」、ロバート・ジョンソンの「モルテッド・ミルク・ブルース」や、「エヴリデイ・アイ・ハヴ・ザ・ブルース」、「フォーティ・フォー」などのスタンダード・ナンバーが含まれる。 ドキュメンタリー映像では、スクーター・ワイントローブが脚本とプロデュース、そしてマーティン・スコセッシがエグゼクティブ・プロデュースを務めている。スコセッシによる、クラプトンの真に迫った詳細なインタビューが収録され、クラプトンは、ブルースへの愛、そしてマディ・ウォーターズやB.B.キングなどのブルースマンたちが、彼の音楽に与えた影響の重要性を語っている。作中では、ビンテージ・ライヴ映像やインタビュー、写真などで多くのアーティスト(ロバート・ジョンソン、ハウリン・ウルフ、バディ・ガイ、T-ボーン・ ウォーカー)が登場している。