カナダの期待の古楽アンサンブル、パラーデ・ムジカ17世紀音楽史の変革をヴェネツィアでけん引した作曲家たち2012年ニューヨークで行われたアメリカ・バロック・パフォーマンス・コンクールで優勝した若手アンサンブル、パラーデ・ムジカのATMAデビュー・アルバム。17世紀ヴェネツィアで演奏されたソナタとカンツォーニが収録されています。 ジョヴァンニ・レグレンツィ[1626-1690]は、ヴァイオリニストであった父から音楽の手ほどきを受け、ベルガモの教会のオルガニストとなります。その後フェラーラの音楽院の楽長を経て、ヴェネツィアへ移りサン・マルコ大聖堂の楽長となりました。17世紀最大の作曲家の一人と言われ、後世に多大な影響を及ぼした作曲家でありましたが、現在は自身の作品の録音は少なくその音楽性に触れる機会はあまりませんが、その名はバッハのオルガン曲「レグレンツィオの主題によるフーガ」で耳にしたことがあるかもしれません。 ダリオ・カステッロ[1590-1658]はバロック初期にヴェネツィアで活躍した作曲家で、器楽曲を多く書いています。そしてタルクィニオ・メルーラ[1607-1665]は、17世紀前半の鬼才作曲家として名をはせ、次々と新たしい技法に挑戦し、作品を生みだしていた作曲家です。ソナタはルネサンス末期の多声合奏カンツォーナから派生したといわれています。 ここに収録されているレグレンツィ、カステッロ、メルーラは、この変革の最前線に位置した作曲家であり、当時のヴェネツィアの雰囲気を感じ取れる作品です。(キングインターナショナル)【収録情報】・レグレンツィ:2声のソナタ『貴婦人』・カステッロ:2声のソナタ第7番・メルーラ:カンツォン第11番『展望台』・カステッロ:ソナタ第2番(ソロ)・レグレンツィ:2声のソナタ『ラ・フォスカリ』・メルーラ:カンツォン第17番『ラ・モンテヴェルデ』・レグレンツィ:2声のソナタ『ラ・ガリーニ』・カステッロ:ソナタ第1番(ソロ)・メルーラ:カンツォン第14番『ラ・カッペリーナ』・カステッロ:2声のソナタ第8番・メルーラ:カンツォン第12番『ラ・スカリンツァ』・レグレンツィ:ソナタ第5番 パラーデ・ムジカ タニア・ラペリエ(バロック・ヴァイオリン) エリノー・フレイ(バロック・チェロ) エステバン・ラ・ロッタ(テオルボ) ミレーヌ・ベランガー(チェンバロ) 録音時期:2013年9月 録音場所:ケベック、ミラベル、サン・トギュスタン教会 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)Disc11 : Sonata a 2, 'La Donata'2 : Sonata Settima a 23 : Canzon Decima Prima, 'La Miradoro'4 : Sonata Seconda a Soprano Solo5 : No. 8. Sonata a 2, 'La Foscari'6 : Canzon Decima Settima, 'La Monteverde'7 : No. 5. Sonata a 2, 'La Galini'8 : Sonata Prima a Sopran Solo9 : Canzon Decima Quarta, 'La Cappellina'10 : Sonata Ottava a 211 : Canzon Decima Seconda, 'La Scarinza'12 : Sonata No. 5 a 2Powered by HMV