この本は、Pythonやプログラミングが少しできるようになった人が、ゲームを作りながら、会話形式で楽しくオブジェクト指向を学んでいく入門書です。オブジェクト指向は、「複雑なしくみを効率的に作りやすくする手法」です。「キャラクタ」や「アイテム」などをオブジェクトとして考え、そこにさまざまな機能や振る舞いを追加するという昔からある技術で、今も多くのソフトウェアがオブジェクト指向で動いています。ですが、オブジェクト指向は、「クラス」「インスタンス」「カプセル化」「継承」「ポリモーフィズム」などといった、なにやら聞き慣れない抽象的な考え方でできていて、初心者にはすこし難しく感じられる分野でもあります。本書ではそんなオブジェクト指向を、初心者にもやさしいPythonを使って、もっと身近で具体的にイメージしやすくするために、イラストや例え話をたくさん使って解説していきます。やさしいカエル先生と読者の代わりに気になるところを質問してくれるミライちゃんと一緒に、オブジェクト指向のきほんとデザインパターンについて、楽しく学んでいきましょう。<本書の対象読者>・プログラムの3つのきほん「順次」「分岐」「反復」をマスターしている方・Pythonとpygameの書き方をある程度、理解できる方・オブジェクト指向を使って、より複雑なプログラミングに挑戦してみたい方<本書の特徴>・ゲームを作りながらオブジェクト指向とデザインパターンを楽しく学べる・カエル先生とプログラミング初心者のミライちゃんの会話形式ですいすい読める・Pythonを使ってオブジェクト指向を学ぶ・ダウンロードできるサンプルファイルつき!Chapter 1 オブジェクト指向プログラミングってなに?Chapter 2 オブジェクト指向のきほんChapter 3 pygameで動かそうChapter 4 オブジェクト指向を使ってゲームを作ろうChapter 5 デザインパターンを使ってみようAppendix pygameリファレンス