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マーチンD-45と共にキング・オブ・フラットトップの称号を与えられ、ギブソン・アコースティック・ギターのトップ・モデルとして君臨し続けるJ-200。1937年に当時の人気カウボーイ・スター、レイ・ウィットリーの為に作られたこのジャンボ・ボディーは、その華やかな装飾と、圧倒的なボディー・サイズで存在感を誇示します。その後もエルビス・プレスリーやブルース・スプリングスティーン、忌野清志郎などなど、多くの大物ミュージシャンに愛され、いつの時代もギブソンを象徴する憧れのギターとしてその存在感を遺憾なく発揮してきました!今回入荷は意外に珍しい70年代の一本。一昔前まではあまり人気の無かった70年代ギブソンですが、近年ではその使い勝手の良いサウンドで人気急上昇中の花マル・アイテムです!
ソリッド・シトカ・スプルースTOP、ソリッド・メイプルSIDE&BACK、メイプル3ピースNECK、ローズウッド指板&ブリッジ、実測43.2mmナット、25.5インチ・スケールの17インチ・スーパー・ジャンボ・ボディー。70年代J-200はサウンドホールの位置が少し前だったりボディー・シェイプも微妙に60年代までとは違ったりしますが、見慣れてくればこれはこれでやはり王者らしい貫禄ある佇まいかと思います。そして今回入荷の個体は社外品のPGでダブル・ガード仕様に変更されていて、見た目のインパクトもなかなかです。
サウンドはジャンボ・ボディーらしいダイナミックでパワフルなメイプル・サウンド!コリッとしたメイプルらしい粒立ちの良い立ち上がりに、ジャンボ・ボディーならではのたっぷりと余裕のある中低音、艶やかで瑞々しさあふれる高音が絡み、このモデルならではのダイナミックでパワフルなサウンドを存分にご堪能頂ける事と思います。70年代ギブソンはブレーシングがダブルXブレーシングになりますので、ローの出方がややタイトで、全体的に少し優等生的なサウンドになる為、長年ギブソン・ファンからは敬遠されてきましたが、弾いてみれば逆にサウンド・バランスが良く、音圧感なんかも60年代J-200よりもパワフルに鳴ってくれる印象です。フラットピックで掻き鳴らせば、タイトに発音される低音に芯の太い中域、エッジ感の強いキラキラとした高音が混然一体となり、パワフルで存在感抜群のサウンドを響かせますし、フィンガーで爪弾いてもメイプルらしいコリッと粒立ちの良い出音に適度なサスティーンが加わり、艶やかで瑞々しいサウンドを奏でます!
楽器のコンディションは、上記PG交換以外にもかなりの経年感やヤレが有ります。まずPGはダブル・ガードに変更されているのですが、純正のPGでは無いため、近くで見ると柄が印刷でちょっと残念な感じです(笑)。が、遠目に見るとべっ甲柄に金色のフラワー・モチーフが輝き、なかなか良い雰囲気です。左右のPGの下の木部は特に損傷は無いようですが、どういう訳か?PGとPGの間の塗装が一度剥がされたような感じになっています。右側のPGのエッジ部分には黒い接着剤のようなはみ出しも確認出来ますので、PG交換についてはかなりラフな作業のように思えます。また、ブリッジの1弦側のウイング下からボディー・エンドまでクラックが入り接着修理されています。こちらの修理は非常に丁寧で、ぱっと見には気付かないくらいに綺麗に修復されています。ボディー内部からは補強のクリートも打たれていますので、強度的な心配もありません。ブリッジはピン・ホールの所で横一直線にクラック修理が確認出来ます。トップのヤレ具合に比べると、SIDE&BACKやネックなどはキズも少なくかなり綺麗な状態を維持しています。ペグはゴトーのオープン・バックに交換され、操作性もスムーズです。
ネック・コンディションは良好で綺麗にストレート、現状での弦高は12フレット上で6弦側2.2mm、1弦側2.0mm程度と非常に弾き易いセッティングになっています。サドルにももう少し余裕がありますので、更なる弦高の微調整も可能です。フレットはリフレットされてからあまり弾かれていないようで、気になる凹みも無く、まだ充分な高さが残っています。
見た目の雰囲気もサウンドも近年物には決して無い貫禄充分の1本!とにかく弾いてみたら目からうろこ確定のパンチのあるサウンドの逸品です!
ケースは汎用のハード・ケースが付属します。
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