17世紀前半に活躍したコッツォラーニの音楽17世紀、とりわけモンテヴェルディ作品を、レ・タラン・リリクやアカデミア・ビザンチナなどで歌い続けて20年ほどになるテノール、エミリアーノ・ゴンザレス・トロ率いるアンサンブル「イ・ギメッリ」のデビュー盤。カヴァッリ、ストロッツィ、サンチェスらから絶大な尊敬を集めていた作曲家、コッツォラーニの『晩課』です。 17世紀前半の最大の作曲家といっても過言ではない存在であるコッツォラーニ。多重合唱を用いる名手であり、宗教的なレトリックを作品に織り込むセンスは素晴らしいものがあります。晩課はミサに次いで音楽的に重要な政務日課のひとつです(聖務日課の最後から2番目の時課にあたる)。冒頭の楽曲の華やかさはモンテヴェルディの『オルフェオ』の序曲を思わせるような雰囲気。つづく楽曲も鮮烈かつドラマチックなポリフォニーの世界。声楽もアンサンブルも実にフレッシュに演奏しており、コッツォラーニの魅力を堪能できます。(輸入元情報)【収録情報】● コッツォラーニ:晩課 (1650)1. 主よ、私を力づけにどうかおいで下さい2. 主は言われた(詩篇109/110)3. おおマリア、おお甘美なる(テノール独唱のためのモテット)4. 主を賛美せよ(詩篇112/113)(2ソプラノ、2テノール、2ヴァイオリンのための)5. 救い給え、おお后よ(salve, o regina)(2人のソプラノのためのモテット)6. 私は喜んだ(latatus sum)(詩篇121/122)7. カテリーナ・アッサンドラ:2人のセラフィム(3男声のための)8. 主が家を建てるのでなければ(詩篇126/127)9. われらの舌を歌わせたまえ(concinant lingua)(アルト独唱のためのモテット)10. 祝福されし(beatus vir)(詩篇111/112)11. おおなんと良きことか(o quam bonus es)(2人のソプラノのためのモテット)12. 第2のマニフィカト【声楽】 アルシア・アモ、ナタリー・ペレ、マティルド・エティエンヌ(ソプラノ) アンテア・ピハニク、メロディー・ルビオ(アルト) オリヴィエ・コワフェ、エミリアーノ・ゴンザレス・トロ(テノール) ルノー・ドゥレイグ、ヴィクトル・シカール(バス)【器楽】 イ・ギメッリ ヴィオレーヌ・コシャール(オルガン) ホアン・マヌエル・キンターナ(ヴィオラ・ダ・ガンバ) アナベル・ルイス(チェロ) ヴィンセント・フリュッキガー(テオルボ) マリー・ドミティル・ミュレ(ハープ) 寺神戸 亮(ヴァイオリン)、他 エミリアーノ・ゴンザレス・トロ(指揮、テノール) 録音時期:2019年1月5-9日 録音場所:フランス 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)Powered by HMV