ルツェルン2020ライヴルツェルン祝祭管のソリストたちによるモーツァルト、ベートーヴェンの七重奏2020年、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて通常開催は中止となったスイスのルツェルン音楽祭。10日間という短期間で新たに公演が組まれ、メイン会場であるカルチャーコングレスセンターは、感染予防のため1898席のち1000席を稼働して行われました。 このライヴ録音は、そんな中に行われ、名手揃いのルツェルン祝祭管弦楽団のメンバーによるモーツァルトのディヴェルティメント第11番とベートーヴェンの七重奏曲が演奏されました。モーツァルトのディヴェルティメント 第11番は、ヴァイオリン2、ヴィオラ、コントラバスの弦4とオーボエ、ホルン2の管3というユニークな楽器編成でオーボエが活躍する華やかな作品です。姉ナンネルの誕生日のお祝いに書かれたので「ナンネル・セプテット」とも呼ばれます。 そして作曲当時から人気を博したベートーヴェンの七重奏曲。時の皇妃マリア・テレジアに献呈されています。 メンバーは世界各国で活躍する一流奏者たち。オーボエ奏者のルーカス・マシアス=ナバロはアバドからの信頼が厚く、2008年にはルツェルン祝祭管の首席奏者に招かれ、現在は母国スペインのグラナダ市管弦楽団の芸術監督を務める多才な音楽家。クラリネットは、マーラー室内管、レ・ディソナンスの首席クラリネット奏者として活躍しているヴィセンテ・アルベローラ。ベルリン生まれのファゴット奏者マティアス・ラッツは2002年のミュンヘン国際音楽コンクールで第1位なしの第2位を受賞、チューリッヒ・トーンハレ管およびルツェルン祝祭管の首席ファゴット奏者をつとめています。そして世界最高峰のホルン奏者でベルリン・フィルの首席を長らく務めるシュテファン・ドール。マーラー室内管のホルン奏者ヨナタン・ウェグループ。ルツェルン祝祭管のコンサートマスター、カメラータ・ザルツブルクの第一コンサートマスターを務め、室内楽者、ソリストとして、世界各地で活躍を続けているグレゴリー・アース。バイエルン放送響コンサートマスターを務めるコルビニアン・アルテンベルガー。そしてベルリン・フィルの首席ヴィオラ奏者を22年にわたって務めたヴォルフラム・クリストとその息子ヴァイオリン奏者のラファエル・クリスト。ベルリン・ドイツ交響楽団の第1ソロ・チェロ奏者を9年間務めた後、世界中の大舞台で活躍しているイェンス=ペーター・マインツ。スウェーデン放送響とマーラー室内管の首席奏者を担うオランダを代表する名コントラバス奏者リック・ストーティン。名手たちの息の合ったアンサンブルを堪能できる1枚です。(写真ⓒAccentus Music)(輸入元情報)【収録情報】● モーツァルト:ディヴェルティメント第11番ニ長調 K.251(ナンネル・セプテット)● ベートーヴェン:七重奏曲 変ホ長調 Op.20 ルツェルン祝祭管弦楽団のソリストたち ルーカス・マシアス=ナバロ(オーボエ/モーツァルト) ヴィセンテ・アルベローラ(クラリネット/ベートーヴェン) マティアス・ラッツ(ファゴット/ベートーヴェン) シュテファン・ドール(ホルン) ヨナタン・ウェグループ(ホルン/モーツァルト) グレゴリー・アース(ヴァイオリン/モーツァルト) コルビニアン・アルテンベルガー(ヴァイオリン/モーツァルト) ラファエル・クリスト(ヴァイオリン/ベートーヴェン) ヴォルフラム・クリスト(ヴィオラ) イェンス=ペーター・マインツ(チェロ/ベートーヴェン) リック・ストーティン(コントラバス) 録音時期:2020年8月 録音場所:KKLルツェルン・コンサート・ホール 録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)Powered by HMV