フィンランドのトリオ、ロードベリ三重奏団によるメンデルスゾーン姉弟の作品集フィンランドのトリオ「ロードベリ三重奏団(Rodberg Trio)」は、古典時代とロマンティシズム時代の音楽をピリオド楽器で演奏するため、2010年に結成されました。ヨーナス・アホネンのピアノ、アンティ・ティッカネンのヴァイオリン、マルクス・ホホティのチェロ。三人ともシベリウス・アカデミー(現ヘルシンキ芸術大学シベリウス・アカデミー)の出身者です。『メンデルスゾーン姉弟(The Mendelssohn Siblings)』は彼らのデビュー・アルバム。姉ファニー・メンデルスゾーン[1805-1847]と弟フェリクス・メンデルスゾーンのピアノ三重奏曲をピリオド楽器を使って演奏しています。 ファニーの『ピアノ三重奏曲ニ短調』は「アレグロ・モルト・ヴィヴァーチェ」「アンダンテ・エスプレッシーヴォ」「リート:アレグレット」「終曲:アレグレット・モデラート」。フェリクスの『ピアノ三重奏曲第2番ハ短調』は「アレグロ・エネルジーコ・エ・コン・フオコ」「アンダンテ・エスプレッシーヴォ」「スケルツォ:モルト・アレグレオ・クワジ・プレスト」「終曲:アレグレット・アパッショナート」。共通点の多い音楽語法をもちながら、それぞれに個性的な輝かしい音楽を書いた姉と弟の姿を示すプログラムが組まれました。ヨーナス・アホネン(Joonas Ahonen)[1984-]は、シベリウス・アカデミーでトゥイヤ・ハッキラとリーサ・ポホヨラに学びました。ヘルシンキ・フィルハーモニック、フィンランド放送交響楽団、BBC交響楽団、アヴァンティ!室内管弦楽団、「イクトゥス」にソリストとして客演。ヴァイオリニストのペッカ・クーシストとパトリツィア・コパチンスカヤ、ソプラノのアガタ・ズーベルとコラボレート。現代音楽を専門とするオーストリアのソリスト・アンサンブル「クラングフォルム・ウィーン」のメンバーです。リゲティのピアノ協奏曲とアイヴズの『コンコード・ソナタ』と『キャンプ・ミーティングの子供の日』をBISレーベルに録音しています。アンティ・ティッカネン(Antti Tikkanen)は、シベリウス・アカデミーでイ・ミギョン、ヨーロッパ室内楽アカデミー(ECMA)でハット・バイエルレとヨハネス・マイスルに学びました。弦楽四重奏団「META4」のメンバー。ユハ・レイノネンの室内楽曲、ロッシーニとホフマイスターの『四重奏の音楽』などの録音に参加しています。マルクス・ホホティ(Markus Hohti)[1976-]は、シベリウス・アカデミーでマッティ・ロウシ、バーゼル音楽院でトーマス・デメンガに師事、マルック・ルオヤラン=ミッコラの下でバロック・チェロを学びました。ソリスト、室内楽奏者として活動。ウーシンタ・アンサンブルに参加、現代音楽のグループ「defunensmble」を主宰しています。(輸入元情報)【収録情報】● メンデルスゾーン=ヘンゼル:ピアノ三重奏曲ニ短調 Op.11● メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲第2番ハ短調 Op.66 ロードベリ三重奏団 ヨーナス・アホネン(ピアノ/Joseph Bohm, Vienna 1828) アンティ・ティッカネン(ヴァイオリン/Antonio Stradivarius 'ex-Berglund' 1699) マルクス・ホホティ(チェロ/Anonymous, Italy mid-19th century) 録音時期:2014年9月11,12日 録音場所:ヘルシンキ、サンデルス音楽学校、ギュッレンベリ・ホール 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション) 制作・録音:サイモン・フォックス=ガールPowered by HMV