芯の強い発信力のある演奏のニーナ・コトワの詩的なロマンティシズムがあふれ出るロマン派チェロ作品ニーナ・コトワは、1970年旧ソ連生まれ。父親は著名なコントラバス奏者のイワン・コトフ。モスクワ音楽院に学び、85年にプラハ国際コンクールで優勝、注目を集めました。しかし父親の突然の死(35歳)をきっかけに、西側に出て音楽の勉強を続けながら、ニューヨークで生活のために始めたモデルの仕事で、一躍トップ・モデルとなりアルマーニやシャネルなどのブランド専属モデルとして活躍しました。並行してチェロの研鑚も積み、1996年ロンドン・デビュー・リサイタルをきっかけにモデルをやめ、音楽活動に専心し欧米で活躍しています。これまでに数枚のアルバムを発売し、ドヴォルザークのチェロ協奏曲では「大胆な楽想と表現力!」と絶賛されました。満を持しての前アルバム「バッハの無伴奏」の録音でも、芯の強い発音と力感のある音質で、最近の古楽奏法を取り入れた演奏とは一線を画するもので、高い評価を得ています。 この演奏では、「考慮すべき才能! 落ち着きがあり、献身的で、優雅」とロサンジェルス・タイムズが評しているとおり、微塵も感じさせない個性的な演奏で、力強く、大胆で、豪放、決して美音だけでなく濁った音などの様々に活用し、ロシア的なクールさの中に包容力のある温かいものを表現していきます。 共演は1961年ブラジル生まれで1985年ヴァン・クライバーン・コンクール優勝者のホセ・フェガーリがピアノを受け持ち、叙情的なピアノでチェロをささえています。2人の華麗なるヴィルトゥオジティだけでなく、力強さをもった彼女のフレージングは、詩的なロマンティシズムがあふれ出るかのようです。(輸入元情報)【収録情報】● ブラームス:チェロ・ソナタ第1番ホ短調 Op.38● レーガー:無伴奏チェロ組曲第2番ニ短調 Op.131c-2● シューマン:幻想小曲集 Op.73● シューマン:アダージョとアレグロ 変イ長調 Op.70 ニーナ・コトワ(チェロ) ホセ・フェガーリ(ピアノ) 録音時期:2014年 録音場所:テキサス州フォートワース、テキサス・クリスチャン大学エド・ランドレス・オーディトリウム 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)Powered by HMV