レゲエの神様BOB MARLEY/ボブ・マーリー(1945-1981)。誰しもがその名前を知る、正真正銘のスーパースターです。2024年には初めての伝記映画が全世界で公開される予定であり、その存在の重要度がますます認知されることになるでしょう。若かりしフォトグラファーDENNIS MORRIS/デニス・モリスは、そんなボブ・マーリーに認められ、また求められて、THE WAILERSの最初の全英ツアー("Catch a Fire Tour" 1973)からその活動に密着し数々の傑作写真を残しました。現在に至るまで様々なシーンで使用され、インターネットの世界にも(無許可で)氾濫するモリス氏が撮った数々のボブの写真。どこかで必ず観たことがあるはずのアノ写真もコノ写真も、ボブ・マーリーとデニス・モリスの友情が生んだポートレートです。本書「PORTRAITS OF THE KING」は、モリス氏による傑作写真50点とエピソードテキスト、そしてモリス氏の盟友であり本書のデザイナーでもある9Tによるグラフィックアートによって構成されます。ボブの屈託のない笑顔や、静かに物思いに耽るような姿、また堂々たる風格で大きめのジョイントをフカし煙たそうにしている表情を捉えた有名な写真など、モリス氏にしか撮影し得なかったであろう貴重な瞬間ばかりが収められています。『ほとんどの人がボブ・マーリーは長きに渡って活躍したと思っているはずだが、実際にはたった4年だった。しかしその4年間で彼は世界を征服したのだ』とは、モリス氏が本書に寄せたテキストの一節です。これまでにも数多くのボブ・マーリーの写真集が出版されてきましたが、"ボブ・マーリーのポートレート写真集"と言えば「PORTRAITS OF THE KING」であると、人々の記憶に残る決定版となることでしょう。