日本語では、助詞や助動詞、動詞・形容詞の活用形、敬語など、ひらがなの一字一字が大きな意味を持つ。それぞれ日本語の基本パーツとして組み合わされて、さまざまな文や表現が作られる。中でも重要なのが、「てにをは」という言葉に代表される助詞。あらゆる文型に欠かせないもので、助詞に習熟することが日本語上達の最大のカギとなる。本書は「てにをは」、すなわち助詞の意味や働き、使い方を理解し整理するための総合的な辞典。日本語への理解が深まり、研ぎ澄まされていく一冊になるはず。日本語教師にとっては、まず、日本語を教えるうえでの基礎力強化につながる。また、教え方のポイントや授業で使える素材が満載なので、文型や読解の指導力アップにとても役立つ。豊富な例文を交えながらわかりやすく説明がされているので、外国人日本語上級者にとっても、参考書として日本語力の向上に役立つ。また、一般の日本人にとっても、面白くてためになる日本語の本になるだろう。[日本語助詞の総まとめ]グループ1 格助詞 が/を/に/へ/で/の/と などグループ2 並列助詞 と/や/か/も/し/とか などグループ3 接続助詞 て/と/ば/ので/から/が などグループ4 副助詞 は/も/か/だけ/しか/のみ などグループ5 終助詞 か/ね/よ/の/な/ぞ/わ などグループ6 複合助詞 には/とは/のに/では/ても など[助詞以外で紛らわしいもの]グループ1 接頭辞 お〜/ご〜グループ2 接尾辞 〜さ/〜み