スポーツ心理学を中心に教鞭を執る傍ら、(公財)日本サッカー協会で指導者養成にあたる筑波大学の中山雅雄准教授が、JFA機関誌『JFAnews』で連載する人気企画「サッカー心育論〜たくましい心を育むコーチング〜」が、一冊の本になりました。 国内トップレベルのサッカー指導の経験と「スポーツ心理学」の見地から、子どもの育成の問題点や、社会で通用するたくましい「心」と「思考」の育て方をわかりやすく紹介します。 サッカーに限らず、あらゆるスポーツの指導者、子育て中の保護者の皆さん、または管理職に就くビジネスマンにも読んでもらいたい「子育て&コーチング」の手引きです。はじめに第1章たくましい心を育むコーチングパーソナリティーのとらえ方サッカーで自尊感情を高め、高い自尊感情でサッカーに取り組む自己効力感がやる気を高める選手の能力に合った課題を与え、やる気を持続させる「注意深く組み立てられた練習」の重要性 ?見せて問いかけて、実践させる?ゲームで常に良いパフォーマンスを発揮するための練習第2章フィードバックの大切さ集団が個に与える影響と指導者の配慮の重要性「社会性のある自立した個の育成」子どもたちにどのようなサッカーを与えられるか上達が停滞する時期を乗り越える注意をどこに向けるのか選手の成長に影響する要因を考慮し、選手の成長を考える指導者に求められる視覚と洞察力第3章サッカーと素晴らしい出会いをさせ、サッカーに夢中にさせることみんなが上手になるサッカー指導を目指して子どもらしいサッカーを楽しむ勝負にこだわり、結果に固執せず試合と練習が選手を育てる相手と対峙して戦うスポーツだからこそ休息期間にこそしっかりとした準備を第4章「サッカーは得意ですが、下手なんです」という感覚が、日本サッカーを豊かにする指導者の教えと選手の学び…守備の大切さを忘れていませんか日常のサッカー環境を整えよう個々の相互作用がチームのスタイルをつくり出す心理的スキルはトレーニングで鍛えられる第5章共に創造する指導者を目指して一番練習が必要な子どもたちのために目に見えないところに働きかける発達の順序性と、指導者との信頼関係組織で輝く個の育成戦う気持ちが遊び心と探究心を生む第6章サッカーを学ぶ、サッカーで学ぶプレーヤーズファースト(選手本位)の立ち位置で文脈を大切にする…楽観的に夏の大会を考える的確な目標設定をしようチームと個の関係を考えるおわりに