優しく積もる、雪のよう。ほろ苦くもあたたかい声が、心にそっと降りそそぐ。さあ、冬を楽しもう。2020年に約4年ぶりとなるフル・オリジナル・アルバム『ピック・ミー・アップ・オフ・ザ・フロア』をリリースし、見事オリコン年間ジャズアルバムランキングの第1位に輝き、今年の4月にはキャリア初となるライヴ・アルバム『ティル・ウィー・ミート・アゲイン』をリリースしたノラ・ジョーンズ。デビュー・アルバムのリリースから20年近く経ちなお根強い人気を誇る彼女が、キャリア初となるクリスマス・アルバム『アイ・ドリーム・オブ・クリスマス』を10月15日にリリースする。9つのグラミー賞受賞経験を持つノラが満を持してリリースするクリスマス・アルバムはクリスマスの名曲のカヴァーの中にホリデイをテーマにしたオリジナル曲を散りばめたアルバムで、歌詞の中にジョリー・ジョーンズ(Jollyとは、クリスマス・シーズンによく使用される言葉でHappyなどの類語)などノラ・ジョーンズをもじった言葉なども登場し、遊び心が随所に見られるクリスマスにぴったりの作品に。カヴァー曲は、誰もが一度は耳にしたことのある「ホワイト・クリスマス」「クリスマス・ワンダーランド」などの名曲で、ノラのスモーキーな歌声と優しいピアノでアレンジされた。プロデューサーは、『ビギン・アゲイン』の「イット・ワズ・ユー」や『ピック・ミー・アップ・オフ・ザ・フロア』に収録された「セイ・ノー・モア」「トゥ・リヴ」などにテナー・サックスとして参加していたレオン・ミッチェルズが務め、アルバムに収録されている「クリスマスタイム」と「ユーアー・ノット・アローン」では共作者としてノラと名を連ねている。来年、デビュー20周年を迎えるこのタイミングでクリスマス・アルバムをリリースするに至った理由としては、昨今の新型コロナウイルスという困難に立ち向かっている世の中で、今年こそはホリデイに大切な人を集まれることを願う気持ちを作品にしかかったからだという。オリジナル曲の中には、ここ数年の複雑な思いを歌ったものから喜びに向かうものまで、ノラの率直な気持ちが表現されている。