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BR KLASSIK〜バイエルン放送自主制作レーベルルトスワフスキ:オケコン、シマノフスキ:交響曲第3番、ほかマリス・ヤンソンス&バイエルン放送交響楽団注目を集めるバイエルン放送響シリーズに、高性能オケの妙味を堪能できる近現代プログラムが登場します。曲目は、オケ・ファンにはおなじみの名曲、ルトスワフスキの管弦楽のための協奏曲と、弦楽器の独奏と合唱が絡むというユニークな共通点を持つシマノフスキの交響曲第3番とアレクサンドル・チャイコフスキーの交響曲第4番というもの。【ルトスワフスキ:管弦楽のための協奏曲】ヴィトルド・ルトスワフスキ[1913-1994]は、20世紀ポーランドを代表する作曲家。さまざまなスタイルの作品を残していますが、オーケストラ作品で随一の人気を誇るのが「管弦楽のための協奏曲」です。 この作品は、クーセヴィツキーからの委嘱によって書かれたバルトークの『管弦楽のための協奏曲』の成功を受けて、指揮者ヴィトルド・ロヴィツキがルトスワフスキに対して作曲を依頼、1950年から54年にかけて書かれたというものです。 20世紀を迎え飛躍的に向上したオーケストラの技術を生かすべく、さまざまな作曲家により数多く書かれることとなった「管弦楽のための協奏曲」の中でも、最も人気のあるのがバルトークの作品で、それに次ぐ人気を誇るのがルトスワフスキの作品。 バルトークのオケコンは周知の通り、ハンガリーの民俗的な旋律やパロディなども交えながら、高度なオーケストレーションによって、楽員それぞれが重要な役割を果たすという「協奏曲」として書かれているのが特徴で、そこにはバルトーク好みの形式や音階を用いながらも、きわめて明解で合理的な雰囲気の作品に仕上がっているのがポイント。 ルトスワフスキのオケコンは、ポーランドの民俗的な旋律を用い、部分的に無調による対位法まで交えながら、パッサカリア、アリオーソ、コラールといったバロックを髣髴とさせる技法を導入、20世紀なかばの作品としては聴きやすく、しかもオーケストラのヴィルトゥオジティが存分に発揮される音楽となっています。【シマノフスキ:交響曲第3番『夜の歌』】カロル・シマノフスキ[1882-1937]は近代ポーランドを代表する作曲家。後期ロマン派風なスタイルからスタートし、印象主義やオリエンタリズムの影響も受け、後には荒々しい民俗音楽の要素も取り入れています。 交響曲第3番『夜の歌』は、後期ロマン派の影響を抜け出て、オリエンタリズムに傾倒していた時期である1914年から1916年に書かれた作品。 13世紀ペルシャの詩人ジャラール・ウッディーン・ルーミーの『夜の歌』をドイツ語訳した詩集をポーランド語に訳したテキストに作曲されており、演奏には4管編成の大オーケストラとテノール独唱、混声合唱が要求されています。作風は後期ロマン主義やストラヴィンスキーの影響を残しながらも、シマノフスキが当時入れあげていた印象主義的な要素が反映されたもので、宇宙の神秘や官能について詠まれたテキストを色彩豊かに表現した交響的カンタータの趣もあります。【アレクサンドル・チャイコフスキー:交響曲第4番】作曲家ボリス・チャイコフスキー[1925-1996]の甥にあたるアレクサンドル・ヴラディミロヴィチ・チャイコフスキーは、1946年にモスクワに生まれており、フレンニコフに師事したこともあってか、比較的、伝統的なスタイルの作品が多い人物。 交響曲第4番は戦勝60周年を記念して2005年に書かれたもので、初演者でもあるバシュメットの依頼によりヴィオラ・パートの存在の重要さが高められたという「平和への祈りの音楽」となっています。(HMV)【収録情報】・ルトスワフスキ:管弦楽のための協奏曲 バイエルン放送交響楽団&合唱団 マリス・ヤンソンス(指揮) 録音時期:2009年10月8-9日 録音場所:ミュンヘン、フィルハーモニー 録音方式:デジタル(ライヴ)・シマノフスキ:交響曲第3番『夜の歌』Op.27 ラファウ・バルトミンスキー(テノール) アンドレア・レーン(独奏ヴァイオリン) バイエルン放送交響楽団&合唱団 マリス・ヤンソンス(指揮) 録音時期:2008年12月18-19日 録音場所:ミュンヘン、フィルハーモニー 録音Powered by HMV
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