6鍵式フルートによるスペイン・バロック後期のセビーリャ・ソナタ集ミソン: セビーリャ・フルート・ソナタ集ラファエル・ルイベリス・デ・トレス (フルート)イサベル・ゴメス・セラニリョス (チェロ)サンティアゴ・サンペドロ (チェンバロ)1748年に王室礼拝堂の音楽家となり、1766年に39歳で亡くなるまでの18年間、フェルナンド6世とカルロス3世による王政下で活躍したルイス・ミソンの作品は、近年になって発見・研究が進んでおり、この「セビーリャ・ソナタ」も注目されている作品です。ここではセビーリャ生まれの3人の音楽家が、活気ある演奏で取り組んでいます。▶ Brilliant Classics 検索 作品についてルイス・ミソン[1727-1766]は、スペインのフルート奏者、オーボエ奏者、指揮者、作曲家。フェルナンド6世[1713-1759](下の画像)治世のマドリードで、王立礼拝堂と王立歌劇場(1748年〜)のフルート奏者を務め、1756年には同歌劇場の指揮者に就任。舞台音楽、サルスエラ、室内楽も作曲。1759年のフェルナンド6世崩御により、カルロス3世[1716-1788](下の画像)が即位した後もミソンの待遇は維持され、1766年にマドリードで没しています。 近年、ミソンのフルートと通奏低音のためのソナタが5曲発見され、同時代のスペイン人作曲家によるフルートのための作品が少ないこともあって注目され、また、なにより作品が非常にメロディアスで魅力的なことから室内楽レパートリーへの定着も期待されています。 演奏者についてラファエル・ルイベリス・デ・トーレス1983年にセビーリャ (アンダルシアではセビージャ)で誕生。セビーリャ高等音楽院でフラウト・トラヴェルソを学び特別学位修了賞を受賞。アンダルシア文化省からの奨学金を得て、ハーグ王立音楽院で高名なヴィルベルト・ハーツェルツェットのもとで歴史的フルートを専門に学び、ロンドンの王立音楽大学ではリサ・ベズノシウクに師事。演奏活動開始後は、グスタフ・レオンハルト、フィリップ・ヘレヴェッヘ、ヨス・ファン・インマーゼル、マルク・ミンコフスキ、クリストフ・ルセらとも共演。 CDは、Brilliant Classicsなどから発売。サベル・ゴメス=セラニーリョス1988年にセビーリャで誕生。11歳でチェロを弾き始め、セビーリャ大学で音楽教育の学位を取得したのち、セビーリャのクリストバル・デ・モラレス音楽院でマヌエル・トミーリョにモダン・チェロとバロック・チェロを師事。グラナダ・バロック・オーケストラ、マリア・マリブラン・リリック・カンパニーなどの古楽グループと共演しており、セビーリャのクリストバル・デ・モラレス・バロック・オーケストラの楽員としても活動。 CDは、Brilliant Classicsなどから発売。サンティアゴ・サンペドロ1988年にセビーリャで誕生。2013年、マヌエル・カスティーリョ (アンダルシア方言ではカスティージョ)高等音楽院のチェンバロ上級課程を優秀な成績で修了。その後、ハーグ王立音楽院でジャック・オッホらの指導のもと、チェンバロの研鑽を積み、高等学位を取得。以後、 演奏家として活動する一方で、オウレンセ、パレンシア、セビーリャの音楽院でチェンバロを教えてもいます。 CDは、Brilliant Classicsなどから発売。 収録作品と演奏者ルイス・ミソン (Luis Misón)[1727-1766]5つのフルート・ソナタ (The five Sevillian Flute Sonatas)セビーリャ、レブリハ伯爵夫人宮のアーカイブに保存されている写本を使用 (MaPowered by HMV