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音が自在に舞い、色彩をまき散らす・・・スリルに満ちた、この愉悦。河村尚子にとってRCAでの5枚目のソロ・アルバムであり、2014年のラフマニノフ以来、4年ぶりとなった新録音のインターナショナル盤です。ショパンの最高傑作かつ最高の音楽的難度を誇る『24の前奏曲』と『幻想ポロネーズ』を中心としたショパンのファンタジーの飛翔を刻み込んだ作品で構成されており、「レコード芸術」誌では特選となるなど、各紙誌で絶賛を受けたアルバムです。 2009年のRCAデビュー盤「夜想(ノットゥルノ)」以来、河村のトレードマークとなっているショパン作品への久々の回帰であり、「演奏会で何度も取り上げ、これらの作品の解釈が熟してきている今、どうしても録音として残しておきたい」という河村の決意と熱が結集した充実のアルバムです。2014年11月〜2016年11月にかけて水戸芸術館で開催された「ショパン・プロジェクト」で、ショパン作品を新たな視座で捉えなおした河村ならではの着眼点の面白さ満載で、次のステップへ音楽をますます深化させている河村尚子の最前線を伝える1枚といえるでしょう。なお河村は『24の前奏曲』についてこう語っています:「さまざまな形式で書かれているこれら24曲を一つにまとめるのは至難の業ですが、私はこの「24の前奏曲」を日記だと思っています。ショパン自身がその日その日に感じ、考えたこと、その日起こった出来事、目にしたことを音符として表現しているのです。ちょうどショパンが日記を朗読するかのように24曲をまとめているようなイメージですね。 24曲のすべてが個性的な輝きを持った小品です。数小節の曲から5〜6分かかる比較的大きな曲までさまざまです。昔から憧れていたのは第3番ト長調。風が通り過ぎるような、ものすごく楽しくて、自分の身体が軽くて動き回るのが好きで好きで仕方がない、というようなイメージ。第17番変イ長調は、最後のページでベースの変イの音が教会の大きな鐘のように11回鳴る個所が大好き。第14番変ホ短調から第15番変ニ長調の移り変わりは絶妙です。自然の脅威とでもいうか、凄まじい嵐のような第14番の後に、「雨だれ」の第15番が来て、太陽の暖かみを感じさせてくれるのです。」(輸入元情報)【収録情報】ショパン:● 幻想ポロネーズ 変イ長調 op.61● 幻想即興曲 嬰ハ短調 op.66● 前奏曲 嬰ハ短調 op.45● マズルカ イ短調 op.59-1● マズルカ 変イ長調 op.59-2● マズルカ 嬰ヘ短調 op.59-3● フーガ イ短調 KK.IVc/2● 24の前奏曲 op.28 河村尚子(ピアノ/ベーゼンドルファー・インペリアル) 録音時期:2017年9月25-27日 録音場所:ベルリン、イエス・キリスト教会 録音方式:ステレオ(DSD/セッション) レコーディング・プロデューサー:フィリップ・ネーデル(b-sharpベルリン) レコーディング・エンジニア:マルティン・キストナー(b-sharpベルリン) ピアノ調律:ゲルト・フィンケンシュタインPowered by HMV
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