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シューマン:交響曲全集〜ライヴ・アット・サントリーホールドレスデンが誇る伝統と格式と、革新のシューマン。空前のサントリー・ホール・ライヴが早くもディスク化!シュターツカペレ・ドレスデン首席指揮者、ザルツブルク復活祭音楽総監督を兼任し、名実ともにドイツ音楽の世界的巨匠と目されるクリスティアーン・ティーレマン。ウィーン・フィルのニューイヤー・コンサートを指揮して、初登場ながらその見事な音楽づくりで絶賛されてスタートした2019年2度目のソニー・クラシカルのリリースで、4月1日に60歳となることを記念して、手兵とのシューマン:交響曲全集がリリースされることになりました。 しかもこれは2018年10月〜11月にかけて北京、広州、マカオと行われたアジア・ツアーの最終地点である東京サントリーホールにおいて、二夜連続で演奏されたチクルス全曲のライヴ録音(終演後の拍手はカット)。交響曲は番号順に演奏され、「豪放磊落、疾風怒濤の激烈な演奏」「仁王のような力感と、強靭なエネルギーがあふれるシューマン像」と評された、豪胆かつ個性的な解釈を優れた音質でご堪能いただけます。長年DGで録音制作をつとめてきたヴェテランのアーレント・プローマンがこの収録のためにドイツから来日し、プロデュースを担っているのもポイントです。 シューマンの交響曲4曲はティーレマンにとって最も重要な交響曲のレパートリーの一つであり、録音キャリア初期の1996〜2001年に録音されたイギリスの名門フィルハーモニア管との全集があり、今回は約17年ぶりの再録音となります。ティーレマンは2018年10月来日時のクラシカ・ジャパンへのインタビューで、「シューマンの交響曲は常に極端な感情表現を要求する」、「強い抒情性と、曲調の大きな変化に説得力を持たせることが大切」、「信じがたいほど強い精神的なコントラストに富んでいながら、一つの交響曲の中にまとめられ、しかも各楽章が全く違うものになっている」と語り、さらに「感情豊かで時に意味が分からないほど常軌を逸している」と述べるなど、作品の本質を鋭く見抜いた慧眼ぶりを披露しています。ティーレマンは、また日本人の繊細な国民性ゆえに、「日本の聴衆はシューマンの交響曲にぴったり」と自信たっぷりに述べています。 ティーレマンは、オーケストラの配置をヴァイオリンを両翼に置くいわゆる古典配置にすることで、シューマンが第2ヴァイオリンに託した動きが通常よりも明確になり、音楽の骨格が明確に浮かび上がっています。またシューマンが記した不規則なアクセントを強調することで独特の無骨な強弱が生まれ、そこにティーレマンならではの大胆かつ個性的なフレージングが加わっているのが聴きどころといえるでしょう。ティンパニを抑え気味にし、豊かな表情を盛り込んだ弦楽器主体のバランスを実現しているのも興味深い点です。随所に聴かれる思い切ったテンポや表情の変化(第1番第1楽章再現部、第2番第4楽章や第3番第5楽章のコーダなど)も、躍動するシューマンの魂を伝えてやみません。 シュターツカペレ・ドレスデンのシューマンといえば、1972年EMI録音のサヴァリッシュ指揮の全集がLP時代の定番であり、1992〜93年DG録音のシノーポリ盤でも作品とオーケストラの親和性が改めてクローズアップされました。それから20年以上を経て、ティーレマン時代の一つのクライマックスともいえる成熟ぶりが当演奏にくっきりと刻み込まれています。 クリスティアーン・ティーレマンは1959年ベルリン生まれ。シュテルン音楽院で学び、カラヤンのアシスタントに。ベルリン・ドイツ・オペラ音楽総監督、ミュンヘン・フィル音楽監督を経て、2012年〜シュターツカペレ・ドレスデン首席指揮者、2013年〜ザルツブルク復活祭音楽総監督。ワーグナー、シュトラウス、ブルックナーを中心とするドイツ音楽の巨匠です。(輸入元情報)【収録情報】シューマン:交響曲全集Disc11. 交響曲第1番変ロ長調 Op.38『春』2.交響曲第2番ハ長調 Op.61Disc23.交響曲第3番変ホ長調 Op.97『ライン』4.交響曲第4番ニ短調 Op.120 シュターツカペレ・ドレスデン クリスティアーン・ティーレマン(指揮) 録音時期:2018年10月31日(1,2)、11月1日(3,4) 録音場所:東京、サントリーホール 録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)Powered by HMV
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