ソナタアルバムに収録された魅力的なレパートリーは、楽曲構造について理解を深める格好の教材である。ハイドンやモーツァルト、ベートーヴェンの作曲の意図を覗くことは、より音楽的な演奏に結びつく道しるべとなる。しかし、ソナタを前にして、どこからどのようにアナリーゼしたらいいのか分からない、という人も多いはず。本書解説では、各曲についてまず分析の着眼点を提示した。その上で記述された詳細な分析は、演奏者にとって大きな手助けとなるだろう。また、楽譜下部にも各曲の構造を掲載した。そして、そもそもピアノ・ソナタというジャンルがどのように生まれ、どのように発展してきたのか、といったピアノ・ソナタの歴史的側面の記述も充実し、ピアノ・ソナタを多角的に捉えることができるようになっている。楽譜に関しては、原典版など諸資料をもとに、全面にわたってこれまでの版を見直した。ハイドン/ソナタ Hob.XVI.35 ハイドン/ソナタ Hob.XVI.27 ハイドン/ソナタ Hob.XVI.37 ハイドン/ソナタ Hob.XVI.36ハイドン/ソナタ Hob.XVI.34 モーツァルト/ソナタ KV545モーツァルト/ソナタ KV547aモーツァルト/ソナタ KV332モーツァルト/ソナタ KV283モーツァルト/ソナタ KV331ベートーヴェン/ソナタ Op.49-1ベートーヴェン/ソナタ Op.49-2ベートーヴェン/ソナタ Op.79ベートーヴェン/ソナタ Op.14-1ベートーヴェン/ソナタ Op.14-2