本書は、視覚障害者スポーツの指導スキルの継承をはかることを目的にした「視覚障害者のパラリンピックスポーツ指導に必要な知識や指導実践法」の解説書である。3部で構成し、第1部は視覚障害教育者や眼科医などによる視覚障害全般に関する内容、第2部は睡眠・栄養・運動法などの指導者として知っておくべき必須な内容、第3部はパラリンピックスポーツ選手の競技別指導法を取り上げた内容となっている。本書は、専門家以外の読者も念頭に、視覚障害者スポーツの啓発、教養書として平易な文章を心がけて執筆した。是非一度手にとってもらいたい。はじめに第1 部 総論第1 章 パラリンピックスポーツ第2 章 障害者が「する」スポーツの現状と課題第3 章 日本の視覚障害者スポーツの現状と課題第4 章 視覚障害とは第5 章 日本の視覚障害者の現状第6 章 海外の視覚障害児・者の現状第7 章 視覚障害者の心理第8 章 視覚障害者への支援第9 章 視覚障害者の情報アクセシビリティ第10 章 視覚障害者の職業第11 章 視覚障害アスリートと眼科的配慮第2 部 視覚障害者スポーツの指導第1 章 乳幼児期の視覚障害者の発達特性と支援第2 章 視覚特別支援学校での体育指導第3 章 大学以降の視覚障害者への体育指導とスポーツ活動の現状第4 章 パラリンピックアスリートの育成第5 章 視覚障害パラリンピックアスリートのクラスとクラス分け第6 章 視覚障害者の体力・運動特性第7 章 視覚障害アスリートのスポーツ外傷・障害第8 章 視覚障害アスリートのトレーニング指導の留意点第9 章 スポーツ選手と睡眠第10 章 視覚障害アスリートと栄養第11 章 アンチ・ドーピング第12 章 視覚障害アスリートから指導者に求めるもの第3 部 視覚障害者パラリンピック競技の指導法第1 章 水泳第2 章 陸上競技第3 章 トライアスロン第4 章 5 人制サッカー第5 章 ゴールボール第6 章 柔道第7 章 ローイング(ボート競技)第8 章 パラサイクリング(自転車競技)第9 章 アルペンスキー第10 章 ノルディックスキー第4 部 座談会ブラインドスポーツ最前線 -パラリンピック指導の現場からーおわりに