直近の約8年で170社以上の新規事業立ち上げのコンサルティングを行ってきた著者は、自らの実務経験を元に企業間アライアンスの数理モデルを構築し博士号を取得した。アライアンス先の探索や複数のアライアンス先から最適の相手を選ぶのに役立つという。本書は、この数理モデルを、今後新規事業立ち上げが大きく増加すると思われるIoT分野を中心に適用し解説する。オープンイノベーションなども注目される中で、経営企画部門など提携業務に携わる方に有用。第1部 新規事業のためのIoTの収益化とアライアンスの有用性─人工知能の特性の理解 第1章 IoTとは何か 〜新規事業立ち上げのメイン・フィールド 第2章 複合的な事業構築となるIoT 〜アライアンスの主戦場 第3章 IoTにおいて大きな役割を果たす人工知能 第4章 IoTの事業化にあたってのポイント 〜ニーズの強さと損益分岐を合わせる! 第5章 オープン・イノベーションとアライアンス活用で収益化 コラム 新規事業の発案では,技術起点より顧客ニーズ起点が大切〜ユーザー・ニーズをがっちりつかむ!第2部 企業間アライアンスの相互補完数理モデルの提案と応用 第1章 本研究の概要と意義 第2章 先行研究のサーベイ 第3章 アライアンスの相互補完モデルの構築 第4章 フロー・インテンシティとフロー・バランスの概念の導入 第5章 152社のコンサルティング先企業データと評点付け方法 第6章 相互補完強度係数のPython言語での算出と検証 第7章 モデルの発展1:アライアンスの加算モデルの構築と検証 第8章 モデルの発展2:アライアンスの相乗モデルの構築と検証 第9章 本研究のまとめ〜成果と今後の課題 コラム2 数学の基礎情報 2次元上のマップでの距離の算出と正規化 第3部 新規事業立ち上げの具体的推進─方向性の探索,営業推進,チーム構築,人工知能の活用 第1章 企業間アライアンスを実際に推進するにあたって 第2章 新規事業立ち上げで,どこに一歩を踏み出すか 第3章IoT分野の新規事業においても営業推進が最重要 第4章 人工知能の戦略的な活用とIoT全体をコーディネートする人材の必要性 おわりに〜経営判断の軸を示すための経営学