既に260号を超える長い歴史の「RM LIBRARY」から、過去の傑作巻を2~3冊分まとめて復刻する「RM Re-Library(アールエム リ・ライブラリー)」。新シリーズ3巻目は、数ある地方私鉄モノから、現在も営業中の「銚子電気鉄道」を取り上げました。2011年に上下2分冊で刊行したものを合本にした構成で、さらにカラーグラフ4ページを新規制作しています。本書は、鉄道友の会選定の2012年島秀雄記念優秀著作賞 単行本部門も受賞した名著です。 銚子電気鉄道は路線全長わずか6.4km、駅数10駅。しかし思いのほか歴史は長く、起源は銚子遊覧鉄道が1913年に開業したことに遡ります。本書は、銚子電鉄の「前史」にあたるこの遊覧鉄道時代も詳しく紹介しているところがひとつめの白眉と言えるでしょう。 遊覧鉄道とは直接的なつながりはない銚子鉄道が再開業の形となったのが1923年。それから本年で99年(会社設立からはちょうど100年! )、小規模ながら変化にあふれる車両たちが長年活躍して、模型の題材としても人気があります。本書では沿革・施設・各駅案内・運転・車輌の各方面で貴重な写真を多数収録。著者一流の、一次資料を活用した信頼性十分な記述と共に、決定版となる一冊となっております。