「事業承継」は主に、息子(子息)や娘(息女)への親族内承継、EBOと呼ばれる従業員承継、M&Aにより第三者が引き継ぐ親族外承継に分けられる。特に、最近は親族外承継が増えており、M&Aが中小企業にとって事業承継の手法の一つであるとの認識が広がりつつある。本書は、各承継類型の場面で、社労士はどのようなことが求められるのか、またどのように関与できるのかを解説している。特に、M&Aにおいて、譲渡(売主)側と譲受(買主)のそれぞれの立場での社労士の役割や実務を細かく解説している。第1章 事業承継とM&A 1 親族内承継とは2 従業員承継(EBО)とは3 M&Aの人事上のメリット・デメリット4 事業承継・引継ぎ支援センター等の活用5 報酬、手数料等第2章 譲渡側(売主)の社労士の役割 1 経営労務診断2 未払賃金の把握と解消(磨き上げ) 3 M&A取引阻害要素の排除 第3章 譲受側(買主)の社労士の役割 1 デューデリジェンスとは2 株式譲渡の人事マネジメント3 事業譲渡の人事マネジメント4 合併の人事マネジメント5 会社分割の人事マネジメント