社会学の視点から、英国が1980年代以前の英国病(英国産業の衰退)を、「サッチャー革命」によってどのように克服してきたかについて、「企業と社会」の関係と、当時の産業の状況を踏まえ検証。さらに、英・米・日における企業社会を比較考察し、今後の企業社会のあり方を分析・追究している。「企業と社会」の関係をより客観的に、より公平な視点から捉え、様々な企業における事例を取り上げることによって、組織と人間の関係、組織理論、企業経営理論、労働への動機づけ、人間疎外、従業員のモラール、といった社会学的テーマを多角的に分析。それらがいかに「企業と社会」の関係改善のために役立つものになるかを実践的な視点から指摘している。