本書は2021年出版した「日本と韓国の地域ファミリー企業のマネジメント比較」の下巻である。下巻においては韓国の代表的な地域企業を選定し、そのアントレプレナーシップと地域企業のイノベーションの関係について分析を行った。具体的には上巻においてはやまだ屋と旭酒造株式会社の、下巻においては株式会社舞鶴とSPC グループの事例分析を行った。日本においては地域の和菓子および日本酒の会社の成長発展のストーリーを、韓国においては地方の焼酎会社と製菓、製パン会社の成長ストーリーを描くことによって両国における地域企業の成長発展過程にはどのような共通点や相違点があるのかを解明しようと努力した。[目次]第 1 章 日本と韓国の企業継承について第 2 章 事例分析第1節 韓国の焼酎の歴史1 株式会社舞鶴 2 株式会社舞鶴の紹介 3 生成期のフレームワーク分析 4 形成期のフレームワーク分析 5 成長期のフレームワーク分析 第2節 韓国のパンの歴史 1 SPCグループ 2 SPCグループの紹介 3 生成期のフレームワーク分析 (1921〜1982年) 4 形成期のフレームワーク分析 (1983〜2003年) 5 成長期のフレームワーク分析 (2003年〜現在) 第 3 章 比較事例分析と総括第1節 比較事例分析 1 フレームワーク構成要素の時系列的分析 2 発見事実とフレームワークへのフィードバック 第2節 研究上のインプリケーション 1 本研究のインプリケーションと今後の課題