情報化時代には多種多様な情報が氾濫している。企業において迅速で適切な意思決定及び経営判断を下すために、いかに「正確かつ優れた情報」を収集し、強い倫理観の下でインテリジェンス活動が組織として行われることが必要不可欠である。 第1部では、効果的な競合情報の収集・分析・評価及び戦略的活用手法であるコンペティティブ・インテリジェンス(CI)の基礎理論について概説する。第2部では、第1部のCIの基礎をもとに、新アプローチとして、CIの応用と未来発展のトレンドについて取り上げている。 この書籍は、日本コンペティティブ・インテリジェンス学会創立メンバーである大泉寛監事を中心に「CIの基礎と新アプローチ」研究分科会が発足し、学会創立者である菅澤喜男先生の退官記念として発刊されました。大学や大学院の教材としてはもちろんですが、企業・組織・団体などで国際社会において競争力を高めるために利用されることを願っております。